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2024年8月25日

【2024年最新】インドのSNS事情を徹底解説!デジタルマーケティングに活かすコツと人気TOP5

世界最大規模の人口を抱えるインドでは、インターネットならびにSNSのシェア率が急速に高まっています。そのため、SNSマーケティングによるインド進出を検討している方も多いのではないでしょうか。


インドでシェア率の高いSNSプラットフォームが知りたい

各有名プラットフォームにどのくらいインドユーザーがいるのか知りたい

インドにおけるSNSマーケティングの成功事例が知りたい


この記事では、デジタルマーケティングのプロフェッショナルの観点から、TheDigitalXが上記の疑問を解決していきます。インドSNSマーケティングの勝ち筋や注意点についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。




【日本との比較】インドのSNS事情と全体の利用者数

インドのインターネット事情
出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-india
日本のインターネット事情
出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-japan

インド

日本

総人口

14億4,000万人

1億2,300万人

インターネット利用率

7億5,150万人(52.4%)

1億440万人(84.9%)

SNSの利用率

4億5,150万人(32.2%)

9,600万人(78.1%)

参照:DATAREPORTAL「デジタル2024:インド 」「デジタル2024:日本


statistaのデータによると、インドの総人口は2022年より世界最大規模を維持しています。そのため、インド市場は今後も伸び率のある巨大なマーケットとして注目されているのです。


インドのインターネット利用率は、日本と比較するとまだまだ低く、発展途上であることが伺えます。また、インドではSNSの男女差にも偏りがある傾向です。31.4%が女性・68.6%が男性であり、男性がメインのユーザー層であることがわかります。


インドでは、人口の6割が農村部に住んでおり、都市部に住んでいるのは約4割のみです。そのため、依然としてインターネット・SNSの普及率が低い傾向があります。普及率でみると日本よりも低いように思えますが、総人口の規模から考えると日本の何倍ものユーザーを抱えているということがわかるでしょう。


インドにおけるインターネット・SNS利用時間

インドのインターネット利用時間
出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-india
日本のインターネット利用時間
出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-japan

参照:DATAREPORTAL「デジタル2024:インド 」「デジタル2024:日本


インドと日本の携帯電話接続数は以下の通りです。


  • インド:11億2,000万件(78.0%)

  • 日本:1億8,890万件(153.6%)


シンガポールの調査機関Canalysのレポートを参照すると、インドではSamsungがトップのシェア率を誇っており、次いでvivo・XiaomiなどのAndroidが市場を独占していることがわかります。

日本で人気の高いAppleですが、インドにおいては6位(7%)とやや低めのシェア率です。


また、以下はインドと日本のインターネット利用時間・SNS利用時間を比較したものになります。


インド

日本

インターネット利用時間

6時間45分

3時間56分

SNS利用時間

2時間26分

53分

インドでは、インターネット利用時間が日本の約2倍であり、SNS利用時間は約2.5倍です。現地、インターネットやSNSがより身近な存在であることがわかります。そのため、デジタルマーケティングやSNSマーケティングは、インドにおいても十分有効な手段です。




インドにおける人気のSNS

ここからは、インドにおける人気の高いSNSプラットフォームについてみていきましょう。以下は2024年1月時点における、インドのSNS人気ランキングです。


インドのSNSランキング
出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-india

SNS

広告最大リーチ数

1位

You Tube(ユーチューブ)

4億6,200万人

2位

Facebook(フェイスブック)

3億6,690万人

3位

Instagram(インスタグラム)

3億6,290万人

4位

Snapchat(スナップチャット)

2億100万人

参照:DATAREPORTAL「デジタル2024:インド


上記画像は、YouTubeなどを除いた純粋なSNSのみで算出したシェア率のランキングです。表の数値は、各SNSの利用者規模感(広告リーチ数)をランキング化したものになります。また、インドではTikTokが2020年6月に禁止されているため、ランクインしていません。


ここからは、シェア率の高い「WhatsApp」と、広告リーチTOP4の計5種類のSNSを紹介していきます。


WhatsApp(ワッツアップ)

ワッツアップのトップページ
出典:https://www.whatsapp.com/?lang=ja_JP

公式サイト


「WhatsApp」は、Meta社が提供するメッセンジャーアプリです。日本ではLINEが台頭しているため認知度は低いですが、欧米を中心に広く利用されています。


インドにおけるWhatsAppのシェア率は83.0%であり、月間利用時間も最長です。主なメッセンジャーアプリとして広く認知されており、とくにビジネス上のコミュニケーションツールとして活用されている傾向があります。


また、BtoBはもちろん、BtoCのビジネスにも活用可能です。WhatsAppのアプリ内で、商品の注文や問い合わせ対応などをおこなっている企業アカウントも数多くあります。インドでは、ほとんどの食品スーパーがアカウントを持っており、送料無料で食品の注文ができるのが特徴です。


You Tube(ユーチューブ)

YouTubeのトップページ
出典:https://m.youtube.com/?hl=ja

公式サイト


「YouTube」は、日本でもインドでもシェア率の高い動画投稿型のSNSです。インドでは、総人口のうちの32.2%である4億6,200万人ものユーザーが登録しています。


さらに、広告リーチ数は1位を獲得しており、インターネットユーザーのうちの61.5%が利用しているプラットフォームです。そのうちの32.4%が女性であり、67.6%が男性という数値が出ています。また、18~34歳の若年層がメインユーザーです。


インドでは音楽・映画ジャンルの人気が高く、テレビに代わるマスメディアとして注目されています。広告出稿による認知度拡大が期待できるプラットフォームです。


Facebook(フェイスブック)

フェイスブックのトップページ
出典:https://www.facebook.com/?locale=ja_JP

公式サイト


Meta社の運営する「Facebook」は、世界中に23億人以上のアクティブユーザーがいる巨大なSNSです。インドのユーザー数はアメリカと首位を争うほどの規模であり、具体的には総人口の25.6%である3億6,690万人が利用しています。


また、このユーザー数はインターネットユーザーの全体のうちの48.8%であり、25.5%が女性・74.5%が男性です。日本では30代以上の男女が主なユーザー層で、登録者数も2,600万人と比較的人気が低いですが、インドでは主要なSNSであることがわかるでしょう。


これは、家族や友人と近況を共有できるFacebookの仕組みが、共同体意識が強いインドの国民性に合っているためだと予想されます。インドでは、メッセンジャーアプリである「Facebookメッセンジャー」を併用している人も多い傾向です。現在もユーザー数は増え続けており、2023年1月からの1年間で5,200万人(16.6%)も増加しています。


Instagram(インスタグラム)

Instagramのダウンロードページ
出典:https://www.instagram.com/

公式サイト


「Instagram」は、Facebookと同社であるMetaが運営するメディア投稿型SNSです。インドでは総人口の25.3%である3億6,290万人が利用しており、インターネットユーザーのうちの48.3%に該当します。男女比は32.8%が女性・67.2%が男性です。


インドでは、2023年1月からの1年間で1億3,300万人増加しており、人気が急上昇している傾向があります。一方、日本のユーザ数は6,600万人で、20~30代女性が主なユーザー層です。


インド国内のシェア率は3位ですが、statistaのデータによると、世界規模ではアメリカを抜いて最多人口であり、世界で最もInstagramユーザーの多い国でもあります。国内外で活躍するインスタグラマーも多く、幅広いジャンルのインフルエンサーが活躍している国です。


参照:statista「2024年1月時点 インスタグラム(Instagram)の利用者数が最も多い国


Snapchat(スナップチャット)

スナップチャットのログイン画面
出典:https://www.snapchat.com/ja-JP

公式サイト


「Snapchat」は、登録した「フレンド」にのみ画像投稿できるSNSです。投稿したメディアは閲覧時間を設定でき、10秒で消えてしまう「ストーリー機能」で注目を集めました。現在も欧米を中心に、10代などの若年層から人気を集めています。


インドでは2億100万人(総人口の14.0%)が登録しており、インターネットユーザーのうちの26.7%が利用者です。35.9%が女性・61.9%が男性であり、ほかのプラットフォームと比較すると女性人気がやや高い傾向があります。


インドのSnapchatユーザーは、2023年1月からの1年間で2,900万人(16.5%)増加しており、

同時期に63万5,000人減少(-45.4%)した日本とは正反対な推移です。現在日本のユーザー数は765千人(0.6%)まで減少しています。



インドのSNSマーケティング事例

statistaの資料によると、インドのインフルエンサーマーケティング市場は、2022年時点ですでに120億インドルピー以上の規模に達しており、現在も急成長を続けています。TikTokが禁止されているインドでは、YouTubeとInstagramがインフルエンサーの主な活躍の場です。


ここからは、インドにおけるSNSマーケティングの事例を2つ紹介していきます。


【YouTube】インドで最も著名な日本人インフルエンサー


Mayo氏は、インドで最も認知されている日本人インフルエンサーです。人口が多いインドでは、母数が多いぶんインフルエンサーや有名人も数多く存在しており、1人の外国人が有名になることは難しい現状があります。Mayo氏は、そんな中でもYouTube・Instagramにおけるフォロワー数を合算で300万人以上も獲得している実力者です。


元々は日本向けに発信していたのをインド向けに方向転換し、公用語の英語ではなく「ヒンドゥー語を話す外国人」として、現地にローカライズしたコンテンツ発信をおこないました。この戦略でほかの外国人インフルエンサーとの差別化に成功しています。


【Instagram】現地のメガインフルエンサー

Instagramアカウント


Awez Darber氏は、3,176万人のフォロワー数を獲得しているインドの男性振付師です。音楽やダンスに興味のある若年層にとくに注目されています。


Instagramアカウント


Savi and Vid氏は、旅行ブロガーとして人気を集めているカップルインフルエンサーです。126.6万人のフォロワー数を獲得しており、世界中のさまざまな場所を旅しています。旅行をコンテンツにしているインフルエンサーは、インバウンドマーケティングにおすすめです。



インドにおけるSNSの注意点と成功のコツ

インドにおけるSNSの注意点と成功のコツは以下の通りです。


  1. メインターゲットは男性向けが多い

  2. SNSの投稿や広告が購買行動へつながりやすい

  3. 多民族国家への配慮が必要


またインドでは、Google系のサービスが非常に充実しており、日常的に現地ユーザーに活用されています。そのため、Googleと連携しやすいサービスに着目して参入するのがおすすめです。


メインターゲットは男性向けが多い

インドにおけるSNSマーケティングでは、ユーザーの多くが男性であることに留意が必要です。日本では女性向けの「インスタ映え」やインフルエンサー活動が主流ですが、インドでは男性視点でのマーケティングが効果的であるケースも多々あります。ターゲット層の選定を見誤らないよう、男性ユーザーに向けたコンテンツやアプローチを重視することも意識しましょう。


SNSの投稿や広告が購買行動へつながりやすい

インドでは、SNSとeコマースの融合が進んでおり、SNSの投稿や広告が購買行動に直結しやすい傾向があります。インドの消費者はECサイトよりもSNSで商品を購入し、その後SNSで他人に勧めることも少なくありません。


この一連の購買行動のトレンドを理解すれば、効果的に売上を伸ばすことが可能です。SNSとeコマースの統合を活用し、購入を促進する投稿や広告を作成することが大切になります。


多民族国家への配慮が必要

インドは多民族・多宗教・多言語国家であり、マーケティングにおいてはこれらの多様性への配慮が不可欠です。公用語はヒンドゥー語と英語ですが、ほかにも約20の言語が使用されており、宗教や地域によっては消費者の価値観や嗜好も大きく異なります。


そのため、マーケティング戦略では現地の宗教や文化を尊重し、多様な背景を持つ消費者に対して配慮した表現やアプローチが求められるでしょう。


詳しい内容については以下の記事で解説しています。

インド市場の魅力とメリット・デメリット|日系企業が成功するための基礎知識を紹介


中国製アプリの使用禁止とインド製TikTok「Moj」

インドでは、プライバシーやセキュリティの観点から、2020年6月よりTikTokが使用禁止となっています。その他中国製アプリ(WeChatなど)も現在使用禁止のため、プラットフォームを利用してもインド現地にはアプローチできないので注意しましょう。


その代わりに台頭してきているSNSが、インド製TikTokと呼ばれる「Moj」の存在です。現地にローカライズした15の言語に対応しており、TikTok禁止直後開始6か月で1億ダウンロードを突破しました。


そのため、TikTokの代わりとして、若年層へのアプローチに活用できます。また急激に人気を集めたことから、インドにおけるSNSマーケティング・ローカライズのお手本にもできるでしょう。


参照:BBC「インドはTikTok、WeChat、その他数十の中国のアプリを禁止しています


インドSNSのよくある質問

最後に、インドSNSに関するよくある質問を紹介します。


  • インドビジネス進出の勝ち筋や注意点が知りたいです。

  • インド市場の現状、メリット・デメリットを教えてください。

  • インドの越境ECにおける人気プラットフォームを教えてください。


インドビジネス進出の勝ち筋や注意点が知りたいです。

インドビジネス進出の勝ち筋については、以下の記事で解説しています。

【基礎知識】インドのビジネス進出に必要な心構えを解説


インド市場の現状、メリット・デメリットを教えてください。

インド市場に参入するメリットとデメリットについては、以下の記事で解説しています。

インド市場の魅力とメリット・デメリット|日系企業が成功するための基礎知識を紹介


インドの越境ECにおける人気プラットフォームを教えてください。

インドの越境ECに最適なプラットフォームは、以下の記事で紹介しています。

【2024年版】インド市場の越境ECの規模と人気プラットフォーム3選を紹介


インドでのSNSコンサル&運用はTheDigitalXへご相談ください

インドのSNS普及率は依然として伸びしろがありますが、世界に負けないユーザー数を抱えている国でもあります。WhatsAppやYouTubeなどのSNSがとくに人気が高い傾向があり、各プラットフォームには人気インフルエンサーも数多く存在している注目の市場です。


弊社TheDigitalXでは、18年以上デジタルマーケティングに携わってきた実績を活かし、貴社のインド進出に最適なコンサル&戦略が提供可能です。現地のマーケターと協力してローカライズをおこないつつ、的確なサポートをさせていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。





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