2024年7月24日

インドネシアのKOL（インフルエンサー）マーケティングの現状と人気のKOLを紹介

「インドネシアのKOLの市場規模ってどのくらいなの？」

このような疑問のある方へ向けて、本記事では以下の内容を解説します。

インドネシアにおけるKOLマーケティングの現状
インドネシアで人気のKOLを種類別で紹介
インドネシアでKOLを行う際の注意点

本記事の下部では、データをもとにインドネシアの消費者の特性も解説していますので、お役立てください。

インドネシアにおけるKOL（インフルエンサー）マーケティングの現状

statistaによると、インドネシアのインフルエンサー広告の広告支出は、2024年には2億2,500万米ドル（349億円）になるとの見込みです。そして、インドネシアの今後のインフルエンサー広告支出は、2029年までには3億8,080万米ドル（591億円）になるとの予測があります。（年間成長率11.10％）

さらに深堀りすると、インフルエンサー市場におけるインターネットユーザー1人あたりの平均広告支出は、1.01米ドル（156.89円）とのことです。日本では8.24米ドル（1,279.94円）ですので、インドネシアでは日本の1/10程度の支出しかないことが伺えます。

またstatistaの別の最近の調査によると、インドネシアのブランド企業の約26％が月に1回インフルエンサーマーケティングを行っています。実際に、消費者は好意的な反応を示し、約68％がインフルエンサーが紹介した商品を購入したとのことです。

したがって、日本企業がインドネシアの消費者から信頼性を獲得するために、インフルエンサーマーケティングは効果的な施策の1つだと言えるでしょう。

インフルエンサーを探す前に、インドネシアで人気のSNSについて知りたい場合は、以下の記事をご参考ください。

KOLマーケティングとは

KOLとは「Key Opinion Leader」の略称のことで、消費者に対して影響力を持つ人物のことです。一般的なインフルエンサーマーケティングの違いは専門性にあり、KOLは専門に特化したインフルエンサーマーケティングというニュアンスがあります。

類似キーワードとしてKOCがありますが、「Key Opinion Customer」のことで、一般消費者が自身の意思で商品に関して口コミを投稿し、他の消費者に影響を与える人物を指しています。

このKOLの需要が高まっている理由として、口コミの重要性が高まっていることが考えられます。statistaの調査では、インドネシア内でブランドを認知する媒体のランキング内で、口コミが29.9％で4位となっています。

（出典：https://datareportal.com/reports/digital-2024-indonesia）

さらに口コミの重要性が高まっている理由を深堀りすると、日本同様に商品数が増えてきて、消費者がどれを選んでいいのか判断できないといった背景が予測されます。

KOL（インフルエンサー）の種類別のメリット＆デメリット

KOL（インフルエンサー）には3種類あり、以下でそれぞれのメリット＆デメリットを解説します。

メガインフルエンサー
マクロインフルエンサー
ナノインフルエンサー

メガインフルエンサー

100万人以上のフォロワーを持つインフルエンサーのことで、膨大な数の視聴者にリーチできるメリットがあります。

デメリットとしては、フォロワーと密接な関係を持っていないため信頼性が低く、コンバージョン率が他のインフルエンサーと比べると低くなることも。

また、影響力は大きいため、メガインフルエンサーの伝え方しだいで悪い印象を持たれてしまう可能性もあります。

マクロインフルエンサー

マクロインフルエンサーとは、1万～100万人のフォロワーを保有するインフルエンサーのことです。視聴者ニーズを優先して運用しているため、視聴者と密接なつながりがあり、無関係なスポンサー投稿は引き受けません。

メリットとしては、メガインフルエンサーと比べて費用が良心的である点と、専門特化している点です。したがって、一定のリーチ数の他に、高いエンゲージメント率やコンバージョン率を期待できます。

マイクロインフルエンサーは、比較的少なめの費用感で、ブランド認知度とコンバージョン数の拡大を目標としている企業におすすめです。

しかし、全てのマクロインフルエンサーが、高いエンゲージメントおよびコンバージョン率を期待できるわけではありません。そのため、現地のマーケターと共同で、コンテンツ内容およびエンゲージメント率などを目安にして選定する必要があります。

ナノインフルエンサー

ナノインフルエンサーは、フォロワー数が 1万人未満の新規のインフルエンサーです。

このナノインフルエンサーは、小規模ながらも視聴者と密接なつながりがあるため、マクロメガインフルエンサーよりも高いコンバージョン率を期待できます。

さらに他のインフルエンサーと比べて費用が最も低いため、マーケティング予算の少ない企業にとって大きなメリットとなります。

反対にデメリットとして、フォロワー数が少ないためリーチ数が少ない点です。対処方法として、複数のナノインフルエンサーを組み合わせることで、リーチ数を確保できます。

インドネシアで人気のKOL（インフルエンサー）を種類別で紹介

インドネシアで人気のKOLを種類別で紹介します。

ただし、ナノインフルエンサーのみネット上ではリサーチできなかったので、興味がある方は以下からお問い合わせください。

TheDigitalXへのお問い合わせはこちら

また、インドネシアのinstagramのインフルエンサーは、以下の記事でも紹介していますので、ご参考ください。

【2024年版】インドネシアのInstagramの利用者数＆インフルエンサー広告の現状を解説

メガインフルエンサー

以下のメガインフルエンサーを紹介します。

Kelvin Gaming
Ewok
Ririn Dwi Ariyanti

Kelvin Gaming

Kelvin Gamingは、ゲーム実況系のメガインフルエンサーで、YouTubeでフォロワーが377万人います。

Ewok

Ewokは、YouTubeで211万人のフォロワーを保有するライフスタイル、音楽系のメガインフルエンサーです。

Ririn Dwi Ariyanti

Ririn Dwi Ariyantiは、美容、ファッション系のメガインフルエンサーで、instagramのフォロワーは170万人を保有しています。

マクロインフルエンサー

以下のマクロインフルエンサーを紹介します。

Priscilla Putri Elizabeth
Michelle Angela
Siti Nurbaya

Priscilla Putri Elizabeth

Priscilla Putri Elizabethは、instagramのフォロワーが、3.8万人のライフスタイル系のマクロインフルエンサーです。

Michelle Angela

Michelle Angelaは、ファッション＆美容系のマクロインフルエンサーです。instagramのフォロワーは9.1万人います。

Siti Nurbaya

Siti Nurbayaは、instagramのフォロワー12.9万人のライフスタイル＆グルメ系のマクロインフルエンサーです。

インドネシアでKOLを行う際の注意点

インドネシアでKOLを行う際の注意点を解説します。

オンライン以外に現在でも実店舗が重要視される
現地のマーケターとKOLの選定をしないと効果が得られない

オンライン以外に現在でも実店舗が重要視される

statistaに記載されているインドネシアの消費者が、商品を購入する際に使用するチャネルに関するデータの一部を以下にまとめました。

回答	％
オンラインで商品を見つけて購入している	66％
オンラインで商品を見る＆店舗で購入する	48％
商品を探す＆実店舗で直接購入する	46％