2024年9月17日
シンガポール進出のためのデジタルマーケティング完全ガイド
東南アジアで複数国に拠点を展開したい場合、候補の1つとして挙げられるシンガポール。
2023年2月に公開されたJETOROの海外事業展開に関するアンケート調査によると、「上位10カ国・地域の事業拡大先」の中で、「市場規模・成長性」が3位、「安定した政治・社会情勢」が1位となるほど評価されています。
本記事では、注目度の高いシンガポールへ進出を検討する企業様へ向けて、以下に関してまとめました。
進出前に知っておきたい基礎データ
マーケティング調査データ
よくある質問
進出済みの企業様でも、施策検討の参考になりますので、ご一読ください。
シンガポールの基礎データ
シンガポールの基礎情報をまとめました。
GDP(2023年) | 501,428百万USドル(世界31位) |
人口 | 610万人(世界113位) |
出生率 | 1.17(225位) |
人口ピラミッド | 壺型(少子高齢化の傾向) |
平均月収 | 4,699SGドル(2024/9/12時点で513,906.14円) |
民族 | 中国系約74%、マレー系約14%、インド系約9%、その他 約3% |
公用語 | 英語や中国語、マレー語、タミール語のうち2ヶ国語を話せる ※異なる民族の場合は英語を使い、同じ民族同士の場合は共通の言語を使用する |
ビジネス環境 | ・法人税率は17%(日本は約30%) ・行政手続きも英語で可能 |
教育および人材 | ・高い教育水準を持ち、バイリンガル人材が多い 人材競争力ランキング(World Competitiveness Center 2023)でアジア1位 |
都市化率 | 100% ※農村部に分類される地域がないため |
物流 | 2023年世界銀行のLPI(物流パフォーマンス指標)で世界1位 |
インターネット利用者数 | 579万人(普及率96.0%) |
シンガポールはアジアの中でも物流や交通、人材、金融やビジネスを牽引しており、ハブとなっています。ビジネスにおいては会社設立の容易さや税制の優遇など、多くのグローバル企業がシンガポールへ進出しています。
シンガポールのデジタルマーケティング事情
シンガポールと日本では、利用されるメディアや目的、年齢層が異なります。そのため、デジタルマーケティングを行う際には、まず日本との違いを把握し、それに基づいて戦略を立案することが重要です。
シンガポールにおけるデジタルマーケティング関係の記事を、以下にまとめました。
▼シンガポールのSNS事情についての記事
【2024年最新版】シンガポールの人気SNS事情を徹底解説!デジタルマーケティングをハックしよう
▼シンガポールの検索エンジンについての記事
【2024年2月】シンガポールの検索エンジンランキングTOP5 | Google?bing?Yahoo?
その他のシンガポールの記事一覧
その他のシンガポールに関する記事を以下にまとめました。
▼シンガポールの越境EC事情についての記事
【2024年最新版】シンガポール越境ECの実態!市場動向や人気サイトランキングを大公開
よくある質問
シンガポール進出の際によくある質問をまとめました。
シンガポールの消費者の特徴を教えてください
シンガポールで消費に影響のあるイベントや消費の変化について教えてください
シンガポールの消費者の特徴を教えてください
シンガポール人は値段に敏感で、定価で買いたくないと考える消費者が多く、個人店では値切ることも多くあります。
DataReportalのオンラインショッピングの調査データによると、シンガポールでは送料無料やクーポン・割引、ポイント獲得などがTop3となっています。
したがってオフラインやオンライン問わず、お得感があるか否かが購入を促す要素と考えられるでしょう。
また、PayPalのレポートによると、シンガポールのオンライン消費者の83%がモバイルで買い物をしているとのことです。そのため、閲覧から購入までスムーズに行えるように、モバイル最適化を行う必要があります。
シンガポール人は健康を重視しており、シンガポール人の平均寿命は83.9歳と、日本の84.5歳に次いで世界2位となっています。その背景として、シンガポールでは健康食品やオーガニック食品、フィットネス関連の製品やサービスへの支出が多くなっています。
シンガポールで消費に影響のあるイベントや消費の変化について教えてください
シンガポールで、消費に影響のあるイベントと消費の変化をまとめました。
イベント/宗教 | 時期 | 消費の変化 |
旧正月(中国系) | 1月下旬~2月下旬 | 家族での集まりが増え、ギフトや食品の購入増加 |
ハリラヤ・プアサ(イスラム教) | 3月~4月 | 断食明けの祝祭に向けて、食品や新しい衣類や贈り物の消費が増える |
ディーパバリ(ヒンドゥー教) | 10月~11月 | 家族や友人への贈り物、家の装飾、祭事用品の需要が増加 |
クリスマス(キリスト教) | 12月25日 | プレゼント、贈り物、食品の消費が増加 |
国慶日 | 8月9日 | 建国記念日グッズやバーベキュー用品、パーティーデコレーション、電子機器、ファッション・アクセサリーなどの消費が増加 |
また以下によると、クリスマス時期は28%が1ヶ月以上前にクリスマスシーズンの買い物を始め、10%が2〜3ヶ月前、3%が4〜6ヶ月前、2%が6ヶ月以上前に始めています。
出典:
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