2024年8月26日
【2024年版】ベトナムのデジタルマーケティングのトレンド|日本と徹底比較
ベトナムの国民性として、時間にルーズではありますが、実は勤勉で買う前に計画的に調べるといった慎重に判断する一面があります。
また北(ハノイ)のベトナム人は保守的ですが、南(ホーチミン)ではオープンでストレートに伝えるといった性格の違いがあります。
これらのベトナム人の特性を踏まえ、どのようにデジタルを活用しているのかを日本のデータと比較して解説します。
【2024年版】ベトナムのデジタルマーケティング概要
ベトナムのインターネット利用者は7,844万人(普及率79.1%)です。対して日本では、1億440万人(普及率84.9%)ですので、ベトナムの普及率もほぼ同水準となっていることが伺えます。
SNSユーザー数は7,270万人(全人口の73.3%)に相当。日本では9,600万人がSNSを利用し、人口の78.1%に普及しています。
総モバイル契約件数に関しては、1億6,850万(全人口の169.8%)に対して、日本は1億8,890万人(普及率153.6%)となっており、ベトナムでも1人で複数のデバイスを利用していることが読み取れます。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-vietnam)
次にベトナムのデバイスの保有率について紹介します。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-vietnam)
上記のベトナムと以下の日本のデータを比較すると、スマートフォンやPC、タブレットにおいては大きな差はありませんでした。ただし、スマートウォッチやスマートホームデバイスは、日本の2~3倍程度高いことが分かりました。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-japan)
したがって、ベトナムではスマートウォッチへのアプリ広告や、スマートスピーカーへの音声広告などが日本より効果的だと考えられます。
【2024年版】ベトナムのインターネット利用事情
ベトナムのデバイス別のインターネット利用時間は以下の通りです。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-vietnam)
以下の日本のデータと比べると、ベトナムではスマホの利用時間が約2倍も長く、PCの利用時間も1.4倍長いことが分かります。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-japan)
したがって、Webサイトや広告においてモバイル最適化は必須となります。
次は、デバイス別のWebへのアクセス状況です。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-vietnam)
以下の日本データと照らし合わせると、ベトナムではモバイルからのアクセスが日本の2倍以上もある一方で、PCからのアクセスが日本の1/4程度となっています。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-japan)
これらの結果から、モバイルやPCにおいてtoCやtoBジャンル、もしくは年齢層といった属性が明確に分かれていると予測できます。
【2024年版】ベトナムのSEOトレンド
ベトナムの検索エンジンの利用率は、Googleが96.3%と圧倒的なシェアを誇り、CocCocという検索エンジンが3.0%と2番目に利用されています。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-vietnam)
以下の日本のデータと比べると、ベトナムのGoogleの利用率の高さが分かります。したがって、ベトナムでのSEO対策はGoogleがメインとなります。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-japan)
その他、デバイス別の検索エンジン利用状況について、以下の記事で解説しています。
ベトナムの検索エンジンランキングTOP5!ベトナムのSEOを攻略するポイントとは?
また、ベトナムで使用されるWebサイトの中で、Googleの訪問者数について解説していますので、ご参考ください。
【2024年版】ベトナムのSEO対策の状況|他チャネルと利用率を比較
【2024年版】ベトナムのSNSトレンド
ベトナムのSNSトレンドの概要は以下の通りです。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-vietnam)
ベトナムでは、SNSユーザー数は7,270万人(全人口の73.3%)です。前年比で9.8%(650万人)増加しています。
以下は各SNSの利用率をまとめたグラフです。Facebook、Zalo、TikTokの順で利用率が高いことが分かります。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-vietnam)
以下の日本のデータと照らし合わせると、ベトナムではLINEの代わりにZaloの利用率が高く、X(Twitter)の代わりにFacebookの利用率が高いことが伺えます。
以下のデータを見ると、特にFacebookはWebサイトへのアクセスが多いSNSとなっており、ベトナムにおいてコンテンツを拡散する上で重要なチャネルだと分かります。
とはいえ、全体的にベトナムではSNSの利用率が高いので、中長期的には複数のSNSの運用がおすすめです。
以下の記事では、ベトナムの各SNSの特徴を解説していますので、ご参考ください。
【2024年最新】ベトナムSNSランキング|インターネット事情をマーケティングに活かすコツ
また、以下の記事ではベトナムのインフルエンサーのInstagramアカウント5選を紹介していますので、ご参考ください。
【2024年版】ベトナムのInstagramの利用者数&インフルエンサー広告の現状を解説
ベトナムでブランドを認知される媒体
以下のグラフを見ると、ベトナムでブランドを認知される媒体として検索エンジンが1位となっています。したがって、新規顧客獲得においてSEO対策やリスティング広告は必須だと言えるでしょう。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-vietnam)
以下の日本のデータと比べると、ベトナムではその他にもレビューサイトや製品比較サイトが重要だと分かります。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-japan)
したがって、レビューサイトへのポジティブな投稿の数と質、および製品比較サイトで商品が紹介されていることと、自社の強みが明確に表現されているかも重要な施策になると言えるでしょう。
ベトナムのデジタルマーケティングの注意点
ベトナムはアジア太平洋地域で最もロイヤリティが低く、多くの消費者が店舗やブランドを乗り換えます。McKinsey & Companyの調査によると、90%が過去3か月間に店舗またはブランドを変更しているとのことです。
その理由として、ベトナムでは価値を重視して消費する傾向があるからです。そしてこの乗り換えは、新しいブランドや店舗が参入しているベトナム南部でより顕著に見られます。
しかし、このブランドの乗り換えはマイナスともなりますが、価値を提供できれば日本企業にとってプラスにもなると言えるでしょう。
よくある質問
よくある質問を下記にまとめました。
ベトナムのKOLの市場規模は?
ベトナムの広告の市場規模やリスティング広告の状況は?
ベトナムでビジネスを失敗する日本企業の特徴について教えてください
ベトナムの景気動向やベトナムの消費者の特徴は?
ベトナムで越境ECをしたいのですが、現状を教えてください
ベトナムのKOLの市場規模は?
以下でベトナムのKOLの市場規模について解説しています。
ベトナムのKOL(インフルエンサー)マーケティングの現状と人気のKOLを紹介!
ベトナムの広告の市場規模やリスティング広告の状況は?
以下で、ベトナムの広告の市場規模やリスティング広告の状況について解説しています。
【2024年最新】ベトナムの広告最新トレンドとは?ビジネスチャンスを最大化する広告運用術
【2024年版】ベトナムのリスティング広告の状況|デバイス別で利用率と利用時間を紹介
ベトナムでビジネスを失敗する日本企業の特徴について教えてください
ベトナムでビジネスを失敗する日本企業の特徴について、以下で解説していますのご参考ください。
【2024年最新】ベトナムビジネス進出のために知っておくべき基礎知識
ベトナムの景気動向やベトナムの消費者の特徴は?
以下で、ベトナムの景気動向やベトナムの消費者の特徴について解説しています。
【2024年最新版】ベトナムのマーケティングのトレンドは?成果を最大化するポイントを解説
ベトナムで越境ECをしたいのですが、現状を教えてください
ベトナムのEC市場は急速に成長しており、2024年には139億米ドル(2024年6月時点で2兆2,350億円)まで伸びると予測されています。詳細は以下の記事をご参考ください。
【2024年版】ベトナム市場の越境ECで人気プラットフォーム4選を紹介
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