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2024年8月12日

ベトナムの検索エンジンランキングTOP5!ベトナムのSEOを攻略するポイントとは?

ベトナムを含む東南アジア諸国はスマートフォンの利用率が非常に高いため、デジタルマーケティングが持つポテンシャルは非常に大きいです。


それに伴い、ベトナムのSEOマーケティングを攻略する価値は大いにありますが、そのためにはベトナムにおける検索エンジン事情について深く理解しておく必要があります。


  • ベトナムの検索エンジンのシェア率

  • ベトナムの検索時のデバイス

  • ベトナムで検索されているWebサイト

  • ベトナムで検索されているキーワード

  • ベトナムにおけるSEOマーケティングのコツ


ベトナムのSEO攻略において欠かせない上記の点について、日本と比較しながらグローバルデジタルマーケティングのプロフェショナルの視点で解説していきます。





ベトナムの検索エンジンのシェア率

まずはベトナムの検索エンジンのシェア率について、ランキング形式で下記にまとめました。


日本と比較しながらご覧ください。


【ベトナムの検索エンジンランキング】


検索エンジン

シェア

Google

96.67%

CocCoc

2.66%

Yahoo!

0.3%

bing

0.3%

DuckDuckGo

0.02%

出典:Search Engine Market Share Viet Nam - statcounter


【日本の検索エンジンランキング】


検索エンジン

シェア率

Google

77.98%

Yahoo!

12.54%

Bing

8.11%

DuckDuckGo

0.31%

YANDEX

0.31%

出典:Search Engine Market Share Japan - statcounter


日本との比較をすると、ベトナムの方がGoogleのシェアが高いように見えますが(ベトナム96.67%、日本77.98%)、Yahoo!の検索エンジンはGoogleを利用しているので、日本の実質的なGoogleのシェアは90.52%となり、ベトナムとほとんど同等です。


一方、ベトナム国内でシェアを少しずつですが着実に伸ばしてきているのが、「CocCoc」と呼ばれる検索エンジン。


  • ベトナムで開発されたローカル検索エンジン

  • ベトナム語の検索に特化

  • 広告ブロック機能


上記のような特徴を備えており、今後の動向が注視されています。


したがって、ベトナムにおけるSEOは日本と同様にGoogle対策で問題ありませんが、CocCocのシェア率の変化にも注目すべきです。



検索時のデバイス

続いて、ベトナムにおける検索時に使用されるデバイスについて解説していきます。


【ベトナムの検索時のデバイスランキング】

デバイス

シェア率

スマホ

67.82%

PC

30.34%

タブレット

1.84%

出典:ベトナムの6月 2024におけるプラットフォーム別のトラフィックシェア - similarweb



【日本の検索時のデバイスランキング】


デバイス

シェア率

スマホ

75.43%

PC

22.55%

タブレット

2.02%

出典:日本の6月 2024におけるプラットフォーム別のトラフィックシェア - similarweb


ご覧のように、ベトナム、日本ともにスマートフォンのシェアが圧倒的です。


データ上ではベトナムが67.82%、日本が75.43%と日本の方が高いですが、弊社の体感ではベトナムの方が日本よりもスマートフォンがよく使われていると感じます。


ベトナムに実際に足を運ぶとわかりますが、日本よりも若年層が多いため、スマートフォンを活用できる層が非常に厚いです。


日本でもスマートフォンは普及しているものの、若年層より上の世代は所有はしていますが、活用できている人は少ないはずです。


上記の点を考慮すると、ベトナムでは日本よりも「モバイル対応」への重要性が高いと言えます。


検索時のブラウザ

続いて、検索時に使用されているブラウザについて見ていきましょう。


【ベトナムの検索時のブラウザランキング】


ブラウザ

シェア率

Chrome

64.54%

Safari

23.16%

Samsung Internet

3.21%

UC Browser

3.03%

Opera

0.73%

出典:Browser Market Share in Viet Nam - June 2024 - statcounter


【日本の検索時のブラウザランキング】


ブラウザ

シェア率

Chrome

56.91%

Safari

22.77%

Edge

13.54%

Firefox

3.64%

Samsung Internet

0.95%

出典:Browser Market Share in Japan - June 2024 - statcounter


ブラウザのシェアについては、Google製のChromeとApple製のSafariの二強という位置付けです。


この二強の牙城が崩れることは短期的、中期的には考えられないので、ブラウザ対策としてはChrome、Safariにフォーカスする形で問題ないでしょう。


検索されているWebサイトランキング

続いて、検索されているWebサイトのランキングについてまとめていきます。

Webサイト

ビュー数

Google

1,780,000,000

YouTube

1,100,000,000

Facebook

411,080,000

出典:Top websites in Vietnam (All Industries) - SEMRUSH


ご覧のように、「アメリカ三強」という様相を呈しており、日本と非常に似た傾向を示しています。


唯一、Facebookに関しては日本では下火ではありますが、アメリカが強大な影響力を持っている点は共通しています。


ベトナムをはじめとした東南アジア諸国では、Facebookが最も普及しているSNSなので、SEOと並行してFacebookを活用したSNSマーケティングも実施していきましょう。


参考:【2024年最新】ベトナムSNSランキング|インターネット事情をマーケティングに活かすコツ

検索されているキーワードランキング



検索されているキーワードランキング

次に、ベトナムの近年のトレンドを掴むためにも、検索されているキーワード、クエリについて解説していきます。


  • スポーツ

  • 観光

  • とは何ですか(knowクエリ)


2023年における、この3つのジャンルのキーワードランキングについて順番にチェックしていきます。


出典: 2023 年の急上昇ワードを見る - ベトナム - Google Trends


2023年にスポーツジャンルで検索されたキーワードランキング


ベトナム語のキーワード

日本語訳

AFF cup

AFFカップ

Inter Miami

インテル・マイアミ

Giải vô địch bóng đá nữ thế giới 2023

2023女子ワールドカップ

スポーツジャンルでは、「AFF cup(AFFカップ)」が最も検索されました。


AFFカップはベトナムを含むASEANサッカー連盟が主催する、東南アジアのサッカー代表の大会です。


次点でインテル・マイアミ、そして2023女子ワールドカップ(サッカー)と、スポーツジャンルの3つ全てがサッカーに関連するキーワードでした。


このことから、ベトナムではサッカーの人気が非常に高いことがわかります。


余談ですが、AFFカップのスポンサーは2021年まで日本のスズキが務め、以降は三菱重工が務めています。


こうした部分からも、ビジネスレベルにおける日本とベトナム、ひいては東南アジア諸国との関わりの深さが伺えます。


2023年に観光ジャンルで検索されたキーワードランキング


ベトナム語のキーワード

日本語訳

Du lịch Đài Loan

台湾旅行

Du lịch Thái Lan

タイへの旅行

Du lịch Châu u

ヨーロッパを旅する

観光ジャンルのキーワードランキングについては、残念ながら日本はランクインしていませんでした。


日本よりも近場な台湾やタイへの旅行が注目を集めているため、インバウンド需要でベトナムを取り込めるのはもう少し先になりそうです。


中間層が今よりも増えてくれば、必然的に台湾やタイよりもさらに離れた日本やアメリカなどへの旅行も選択肢に入ってくるはずです。


それに備えて、ベトナムからのインバウンド需要を先んじてSEOで取りに行くのは検討の余地があるでしょう。


2023年に「とは何ですか」と検索されたキーワードランキング


ベトナム語のキーワード

日本語訳

Đường lưỡi bò là gì

九段線とは何ですか?

Suy hô hấp là gì

急性呼吸器不全とは何ですか?

Số định danh cá nhân vneid là gì

国民識別番号とは何ですか?

最後に、その国のトレンドを如実に表す、「とは何ですか」と検索されたキーワードランキングについて見ていきましょう。


最も検索されていたのが「九段線とは何ですか?」というキーワードでした。


「九段線」は日本人にとってはあまり馴染みがないワードですが、フィリピンと中国が領有権を争っている南シナ海周辺の政治的マターとして知られています。


中国が東南アジアへと触手を伸ばしていることは周知の事実であり、ベトナム国民としては海を挟んで隣にあるフィリピンと中国の争いについて気が気ではないのでしょう。


そして、次点の「急性呼吸器不全とは何ですか?」はベトナムで社会問題化している大気汚染問題を反映していると考えられます。


全ての成長国に共通する課題である環境問題がベトナムでも顕在化していることがわかります。


最後の「国民識別番号とは何ですか?」については、日本におけるマイナンバーのようなものだと考えれば問題ありません。


いずれにせよ、ベトナムには中国、そして環境問題という大きな懸念が存在しているため、日本からビジネス進出する場合はこうしたリスクと向き合うことも忘れるべきではありません。


ベトナムでのSEOマーケティングを成功させるコツ

ベトナムにおけるSEOに関連した情報を一通り解説してきました。


ここからは、ベトナムでSEOマーケティングを成功させるコツについて取り上げます。


  • 若年層を取り込むことを意識する

  • E-E-A-Tに基づいた質の高いコンテンツを作成する

  • 質の高い翻訳で日本語コンテンツを移植する

  • ベトナム語バージョンのWebサイトを作成する

  • ベトナムで評価の高いWebサイトからの被リンクを集める

  • 国内企業からのマーケティング支援を受ける


上記の通り、メインターゲットは若年層、あるいは購買力がリッチな高所得者層を見据えるのが合理的です。


SEOマーケティングを実施する上で最もネックになるのが翻訳だと考えられます。


ベトナムはフィリピンとは異なり、英語がほとんど通じないため、日本語からベトナム語への翻訳が避けられません。


しかし、機械翻訳の精度は決して高くなく、体感としては10年前の日英、英日翻訳程度のクオリティだと感じています。


たとえば、先述のキーワードランキングの部分でも出てきた「Đường lưỡi bò là gì(九段線とは何ですか?)」は、Google翻訳で「牛タンラインとは何ですか?」と翻訳されました。


これは九段線が中国語で「牛舌線」と呼ばれることがあるためですが、荒唐無稽な翻訳であることは明らかです。


逆に言えば、日本語からベトナム語への質の高い翻訳を実施できれば、他社を出し抜いてコンテンツマーケティングやリスティング広告で大きな成功をおさめられる可能性は高まるでしょう。


ベトナムのSEOマーケティングに関するよくある質問

この記事の最後に、ベトナムのSEOマーケティングに関するよくある質問について、実体験を交えて解説していきます。


  • ベトナムのSEOコンテンツはどのように作成すればいい?

  • ベトナムのSEOマーケティングは自社だけで進められる?

  • ベトナムのSNSマーケティングについても知りたい

  • ベトナムのデジタルマーケティングは日本と比べてどのくらいコストがかかる?

  • ベトナムで今後注目のビジネスにはどんなものがある?


ベトナムのSEOマーケティングに関連する質問には上記のような質問が多く寄せられます。


最もネックとなるのはやはり翻訳であり、SEOマーケティングに力を入れるならベトナム語ネイティブとの連携が欠かせません。


したがって、自社内に専門のグローバルマーケティング部門があるなど、膨大なリソースを投下できるなら良いですが、基本的には自社単独でベトナムへのマーケティングを実施するのは難しいです。


もし、ベトナムへのSEOマーケティングを実施しようと考えているなら、私たちThe Digital Xが力になります。


興味を持っていただけたお客様は、弊社カタログをご覧いただけますと幸いです。


ベトナムのSEOマーケティングならThe Digital Xにお任せください

ベトナムのSEO周りの事情は基本的には日本と同様に、アメリカの影響を強く受けています。


したがって、基本的な手法は日本と変わりませんが、言語の壁が大きく立ち塞がります。


また、地理的要因や歴史的背景も異なるため、日本とは大きく価値観が異なることも懸念点です。


もし、ベトナムへのSEOマーケティングに関連する疑問や不安がある場合は、どんな些細なことでも構いませんので、私たちThe Digital Xにお問い合わせいただけますと幸いです。


デジタルグローバルマーケティングの観点から、強力にベトナムへのSEOマーケティングをサポートいたします。

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