24/12/17
【2024年版】インド市場の越境ECの規模と人気プラットフォーム3選を紹介
「インドで越境ECを始めたいけど、現状はどうなの?」
「どんなプラットフォームがあるの?」
このような疑問をお持ちの方へ向けて、本記事では以下の内容を解説します。
記事内では、インドの消費者へ購入を促す要素に関しても紹介していますので、ご参考ください。
インド越境ECの市場規模
statistaによると、インドのEC市場は2024年に589.7億米ドル(9兆1,606万円)で、2029年には1,014億米ドル(15兆7,519万円)に達するとされています。(年間成長率11.45%)
対して日本では、2029年までに2,634億米ドル(41兆7,496億円)すると予測されています。
日本はインドの1/3程度の人口しかいないことを考慮し、2029年度予測の市場規模を比較すると、インドの方が人口に対しての市場規模が小さいことが伺えます。
インドのECのユーザー数は、2029年までに3億7,520万人(普及率25.5%)と2024年から約10%成長するとの予測。
対して日本では2029年までに87.3%に普及する見込みですので、今 後のインドの普及率は伸びしろが高いと言えるでしょう。
次にDataPortalの調査を参考にすると、インドでは食品やファッション、家電などが売れ筋でした。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-india)
しかし、以下の日本のデータと比較すると、人口の割にはインドの全カテゴリの市場規模が小さいですが、食品やDIY用の資材や工具、Physical Mediaは日本の市場規模とあまり変わりませんでした。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-japan)
次にインドのインターネット利用率を見てみると、全人口の52.4%となっており、前年と比べて2.6%増えていることが分かります。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-india)
以下の日本のデータでは全人口の84.9%となっており、インドは日本よりも30%程度低いといった結果になりました。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-japan)
しかし、次のインドのデバイス別の利用時間を見ると、1日あたりの合計インターネット利用時間は6時間45分と、日本よりも3時間程度長いことが分かりました。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-india)
その中でも特に、インドではモバイルでの利用時間が日本より2倍ほど長く利用されています。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-japan)
これまでのインターネット利用者数および利用率の観点から見ても、インドのEC市場は今後の拡大を期待できると言えるでしょう。
インドの消費者のブランド認知と購入を促す要素
インドの消費者のブランド認知を促す媒体として、テレビ広告やSNS広告、テレビ番組、検索エンジンが上位を占めています。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-india)
以下の日本のデータと比較すると、全体的にインドの各媒体のパーセンテージが高いことが読み取れます。中でも、SNS広告やモバイルアプリ広告が日本よりも重要な媒体という結果になっています。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-japan)
次にインドの消費者の購入を促す要素として、無料配送や簡易的な返品ポリシー、クーポン&割引などが挙げられています。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-india)
以下の日本のデータと比べると、日本の3倍以上も簡易的な返品ポリシーを重要視していることが分かります。
(出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-japan)
したがって、インドで越境ECをする場合、以下の返品ポリシーを明確化すると消費者の信頼感を高められるでしょう。
とはいえ、インドの購入を促す要素を見ると全要素の割合が高いので、中長期的に全てを対策していく必要があります。
インド越境EC人気プラットフォーム3選
インドの越境ECで人気のモール型のプラットフォームについて解説します。
Flipkart
Myntra
Snapdeal
Flipkart
Flipkartは、バンガロールに本社を構えるインドの電子商取引会社です。
アライアンス・バーンスタインの調査によると、ウォルマートグループのフリップカートは48%の市場シェアを誇るプラットフォームで、月間訪問者数推定で3億2,432万人との報告があります。
FlipkartはAmazonと同じビジネスモデルを採用しており、電子機器やファッション、書籍、家具など多岐にわたるカテゴリーを扱っています。運営側のメリットとして、Flipkartは複数の宅配便業者と提携しており、都市部においてはほとんどの商品を時間通り に配達可能な点です。
Myntra
Myntraは、インドを代表するファッションECプラットフォームの1つで、衣料品や履物、アクセサリー、ライフスタイル商品を取り扱っています。
優位性として、Try and BuyやMyntra Studioといったサービスを通じて、消費者に商品を仮想的に試着する機会を提供しています。これによって、消費者は自宅にいながらにして商品のフィット感やスタイルを確認できるため、返品率を低減し、顧客満足度を向上させています。
さらに、Myntra Insiderと呼ばれるロイヤルティプログラムを提供しており、会員は購入額に応じてポイントを獲得し、これらのポイントを割引や特典に交換できます。また、特定の会員ランクに到達すると、限定セールへのアクセスやパーソナライズされたオファー、無料の配送特典など、さらなるメリットを得られます。
Snapdeal
statistaによると、Snapdealは2024年3月に1,500万回以上の訪問のあった人気のプラットフォームです。
SnapdealはFlipkartと同様に、電子機器や衣料品、書籍、家庭用品、キッチン用品など、さまざまなカテゴリーの商品が幅広く揃っています。
statistaの別の調査では、以下のような報告がありました。
snapdeal.comは他のオンラインショップよりもミレニアル世代に人気がある
snapdeal.comの買い物客の 87% は大学卒業者
したがって、ミレニアル世代(1981年〜1990年代)向け、もしくは学歴の高い層にリーチしたい場合におすすめのプラットフォームだと言えるでしょう。
インドの消費者の特徴
statistaによると、インドの消費者の特徴として、オンラインと店頭ショッピングの組み合わせを好むと報告されています。
他国でも同じく店舗が好まれる傾向はありますが、世代によってはオンラインを好む場合があるため、商品がオンラインと店舗のどちらで購入されているか、インドの現地のマーケターとともに調査する必要があります。
また、インドの消費者はトレンドに敏感ですので、定期的にインド市場をリサーチし、現地の消費者の嗜好や購買行動特性を把握し、常に最新の商品を提供することが 重要です。
インドでの越境ECの勝ち筋
statistaの調査によると、祝祭シーズン中、インドではオンラインでのショッピングが好まれるとのことです。
10月初旬には、FlipkartのBig Billion DaysとAmazonのGreat Indian Festival Saleが買い物客の関心を刺激し、この購買意欲は年末まで続くとされています。
したがって、祝祭シーズン向けて大規模な割引や特典を提供するプロモーションが効果的です。
インド越境ECの「Flipkart」出店方法
プラットフォーム名 | 出店方法 |
Flipkart |
インド越境ECの「Myntra」出店方法
プラットフォーム名 | 出店方法 |
Myntra |
インド越境ECの「Snapdeal」出店方法
プラットフォーム名 | 出店方法 |
Snapdeal |
インド越境ECの注意点
購入を促す要素として、クーポン&割引が挙げられていましたが、インドの消費者は価値に敏感で、価値を伝えられればお金を惜しまないといった傾向があります。
その他、インドでは以下のような傾向が見受けられます。
機能的な商品であっても、デザインの良し悪しは購入の重要な要素
トレンドが重要であり、機能的なメリットや特典はブランドよりも重要
し たがって、上記を認識した上で商品設計をする必要があります。
よくある質問
インド進出の際によくある質問を下記にまとめました。
インドにビジネスで進出する際の注意点はありますか?
インド市場進出におけるデメリットはありますか?
インドにビジネスで進出する際の注意点はありますか?
インドにビジネスで進出する際の注意点に関して、以下の記事で紹介していますのでご参考ください。
インド市場進出におけるデメリットはありますか?
以下の記事で、インド市場進出におけるデメリットと注意点を解説していますので、ご参考ください。
インド市場の魅力とメリット・デメリット|日系企業が成功するための基礎知識を紹介
インドでの越境ECのコンサル&運用ならTheDigitalXへご相談ください
インドのECの市場規模および普及率は、現状まだまだ小さめではありますが、とはいえ人口の数を見るとポテンシャルの高い国であると言えるでしょう。そのため、競合が増える前に越境ECを始めないと、将来的にレッドオーシャンになる恐れがあります。
弊社は、18年以上海外デジタルマーケティングに携わり、現地のマーケターと共同でプロジェクトを進めるため、インドで越境ECを実施したい場合、ぜひ一度ご相談ください。
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