24/9/26
【2024最新版】マレーシアのプロモーション戦略と手法を解説!最新トレンドを取り入れよう
東南アジアの中でも存在感を放ち、日本とも関わりが深い国であるマレーシア。
日本とは対照的に経済成長真っ只中の国である一方で、物価や人件費は大きく抑えられるため、オフショアとして大きな注目を集めています。
そして、マレーシアへとビジネスを仕掛ける上で欠かせないのが「プロモーション」ではないでしょうか?
プロモーション戦略に必要な基礎データ
プロモーション戦略
最適なプロモーション手法
マレーシアのプロモーションに関わる以上の点について、グローバルデジタルマーケティングのプロフェッショナルの視点でわかりやすく解説していきます。
マレーシアのプロモーション戦略に必要な基礎データ
プロモーション戦略を立てる上では、ターゲット国の基礎データについて知っておく必要があります。
人口動態
民族
経済
以上のデータについてチェックしていきましょう。
人口動態
マレーシアの人口動態は日本とは大きく異なるため、日本と同じ感覚でプロモーションを実施すると間違いなく失敗します。
マレーシアの2023年時点での総人口は3,350万人で、今後も継続して緩やかな増加傾向を続けていくと予想されています。
東南アジアの成長国らしく、生産年齢人口(15歳〜64歳)の割合が高く、平均年齢は30歳です。
日本の平均年齢が50歳前後であることを考慮すると、マレーシアがどれだけ勢いに満ちた国なのかが理解できると思います。
出典:https://www.totalmalaysiafudosan.jp/column/malaysia-basic-info/?page=5
一方、日本と同様の問題として「都市部の人口過密」が生じています。
首都であるクアラルンプール、あるいはその近郊に人が集中し、およそ77%が都市部に在住しています。
必然的に、都市部在住のボリューム層へとプロモーションを打つことが最も効果的かつ合理的だといえます。
民族
マレーシアへとプロモーションを仕掛けるなら、「民族性」については必ず理解しておく必要があります。
マレーシアはマレー系、中華系、そしてインド系の3つの民族 から構成されており、単一民族で構成される日本とは大きく異なるため、注意が必要です。
【マレー系】
人口の約70%を占める最大民族
イスラム教を信仰し、マレー語を話す
政治・経済において優遇措置を受けている「ブミプトラ」政策の対象
【中華系】
人口の約23%を占める
多 くが仏教、道教、キリスト教などを信仰し、様々な中国語方言を話す
ビジネスや商業で活躍する人が多い
【インド系】
人口の約7%を占める
ヒンドゥー教を信仰し、タミル語を話す
プランテーション労働者の子孫が多く、近年は専門職にも進出している
出典:https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/malaysia/data.html
▼実際の現地の声(弊社社員より)
マレー系が大半を占めるためマレー語が主流だと思われがちですが、実際はビジネス上では英語がメインです。
普段の生活ではマレー人同士はマレー語で話すものの、一度オフィスに入ると英語で話します。
プロモーションや広告の場合は、どの層を狙うのかで言語を変えることが効果的です。
基本的には英語で、マレー系のみをターゲットにしたい場合にはマレー語を使用しましょう。
経済
最後に経済に関する基礎データを紹介していきます。
2023年の実質GDP成長率は3.7%で、2022年の8.7%と比べると大きく落ち込みました。
戦争リスクや金利上昇の影響を受けた結果であり、東南アジア諸国がいずれも下振れているため、マレーシア特有のものではありません。
また、政府によると2024年のGDP成長率は4%〜5%と見積もられており、輸出の持ち直し、そして堅調な内需の成長から、この数字は容易に達成されるものと見られています。
出典:https://www.dlri.co.jp/report/macro/316633.html
また、特筆すべきがインターネットの利用に関するデータです。
マレーシア国民の97.4%にあたる3,359万人がインターネットを利用しており、これは日本の85%〜90%を大きく上回ります。
世界的に見ても日本の普及率は極めて高いですが、これを上回る普及率を見せているのがマレーシアなので、オンラインプロモーションを積極的に活用していくべきです。
出典:https://datareportal.com/reports/digital-2024-malaysia
マレーシアのプロモーション戦略3選
ここからは、マレーシアのプロモーション戦略を3つのポイントに分けて解説していきます。
それぞれの民族に合ったプロモーションを実施する
各月の20日前後を狙い打ちする
イベントに合わせて狙い打ちする
以上の点について、実際の経験を交えて見ていきましょう。
それぞれの民族に合ったプロモーションを実施する
先述のように、マレーシアは多民族国家であり、それぞれの民族ごとにプロモーションの刺さる刺さらない、合う合わないがあります。
以下でマレー系、中華系、インド系のプロモーション戦略を解説します。
【マレー系】
家族や親族とのつながりを強調する
イスラム教に準じる。ラマダン中のキャンペーンやハラル認証など
マレー系のみにターゲティングするならマレー語を使用(基本は英語でOK)
【中華系】
マレー系と同様に家族や親族とのつながりを強調
赤色、金色など中華系特有の色彩を意識する
中国特有の祝祭日、イベントにプロモーションを大々的に実施する
【インド系】
少数派なのでインド系に寄せたプロモーションは非効率
ヒンドゥー教のシンボル、慣習について理解を深める
ベジタリアン、ビーガンに対応する
以上のように、基本は多数派のマレー系、中華系にターゲティングしていく戦略が推奨されます。
いずれも家族、親族とのつながりを非常に大切にする価値観を持っているため、「人と人とのつながり」というテーマでプロモーションを打つのが効果的です。
イベントに合わせて狙い打ちする
日本の正月、ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィーク、そしてクリスマスといったように、マレーシアでもイベントや行事が存在します。
注意が必要なのが、民族によってタイミングが全く異なる点。
特に中華系とインド系で、大々的なイベントが存在しているため、ここを狙ってプロモーションを実施しましょう。
【中華系】
イベント | 日にち |
---|---|
春節(旧正月) | 2月10日 |
中秋節 | 9月29日 |
端午節 | 6月12日 |
【インド系】
イベント | 日にち |
---|---|
ポンガル | 1月15日 |
タイプーサム | 1月25日 |
ディパバリ | 11月12日 |
この中でも特に注目すべきなのが、日本の正月にあたる「春節」「ディパバリ」の2つです。
いずれも新年の幕開けを盛大に祝い、家族、親族が集まり大いに盛り上がります。
いうまでもなく、ビジネスチャンスに富んでいるため、このタイミングに向けてどんなプロモーションを用意するか、入念に準備しておきましょう。
各月の25日前後を狙い打ちする
日本の給料日は25日前後が多いですが、マレーシアの場合も同様で「PayDay」と呼ばれます。
ここを狙いうちし、購買意欲を煽るようなプロモーションを実施するのが効果的でしょう。
参考として、以下のSONYのプロモーションをご覧ください。
以上はfacebookを使ったSONYによる自社のスマートフォンのプロモーション投稿ですが、2023年の10月25日から11月5日まで、マレーシアリンギット(RM)のキャッシュバックを実施することを伝えています。
このような「PAYDAY SALES」は日本における給料日前のプロモーションよりも積極的に行われるため、プロモーションを打つ場合は要チェックです。
マレーシアに最適なプロモーション手法とは?
続いて、マレーシアに最適なプロモーション手法について解説していきますが、まずは以下の画像をご覧ください。
こちらの画像はマレーシアにおけるプロモーション手法の市場規模を2017年から2029年まで、グラフでまとめているものです。
この中で注目すべきが、
赤色:TV & Video
水色:検索エンジン
紫色:OOH広告
灰色:デジタルバナー広告
以上の4つのプロモーション手法です。
ここでは、以上の4つを「オフライン広告」「オンライン広告」の2つに分けて解説していきます。
オフライン広告
テレビ
ラジオ
雑誌
屋外看板、ポスター(OOH広告)
デジタル、オンラインの広告が力を増してきているといっても、まだまだテレビやラジオ、そして屋外看板やポスターといったオフラインOOH広告は根強い需要を持っています。
特にテレビ広告の市場規模は400億ドルにまで達しており、今後急激に増えることはないものの、高止まりを続けることは明白です。
「東南アジアはSNSが主流」といった見方が定着しつつありますが、日本と同様にオフライン広告についても力を入れていきましょう。
オンライン広告
リスティング(検索)
インフルエンサー
デジタルバナー
DOOH広告
続いてオンライン広告については、検索エンジンを使ったリスティング広告、ブラウザやSNS等を使ったデジタルバナー広告やインフルエンサー広告、そしてデジタルサイネージなどのDOOH(Digital-out-of-Home)広告に注目すべきです。
検索エンジンやSNS事情は日本と似ており、検索エンジンはGoogle一強、SNSはYouTube、Instagram、TikTokの3 強に、日本のX(旧Twitter)のポジションにFacebookが入るイメージです。
マレーシアはデジタルネイティブの人口比率が極めて高いため、検索エンジン、SNSを使ったプロモーションは大きな価値を持ちます。
参考:【2024年最新版】マレーシアの人気SNS事情を徹底解説!日本との違いを理解しよう
また、「都市部に人口が集中している」という点を活かし、公共空間におけるデジタルサイネージや電車、タクシー内のビジョンといったDOOHの活用も選択肢の一つです。
クアラルンプールとその周辺、いわゆる「クランバレー」と呼ばれる以下の地域でDOOHをプロモーション手法として採用しましょう。
ペタリンジャヤ
シャーアラム
スバンジャヤ
出典:https://www.movingwalls.com/market/malaysia/
マレーシアのプロモーションに関するよくある質問
マレーシアにプロモーションを仕掛ける上で、当社によく寄せられる質問には以下の点があげられます。
マレーシア進出前に知っておくべきことは?
マレーシアの広告コンテンツはどのように作成すればいい?
マレーシアのマーケティングは自社だけで進められる?
マレーシアのデジタルマーケティングは日本と比べてどのくらいコストがかかる?
海外進出は日本国内向けのビジネスでは到底考えられないような部分でリソースやコストが求められるため、入念な事前準備が大切です。
特にプロモーションやマーケティングは、現地のリアルな声を反映させる必要があるため、自社のみで取り組むのはややリスクがあるでしょう。
マレーシアについてより知りたいと考える方は、以下の記事でより深くマレーシアのマーケティングについて理解してください。
参考:【2024年最新版】マレーシアのWebマーケティングの現状と動向
マレーシアのプロモーションならThe Digital Xにお任せください
マレーシアは多民族国家であり、単一民族国家である日本とはプロモーションの考え方が大きく異なるため、マレーシアに特化したアプローチを実施してください。
記事で紹介した情報を参考に、自社製品やサービスをどの年代のどの民族へ向けてアプローチするのか、一度検討をしてみましょう。
また、マレーシア含め、東南アジア諸国へのビジネス進出には、現地のリアルを把握できるような専門的な知識や経験が必要です。
私たち「The Digital X」はグローバルデジタルマーケティングのプロフェッショナルとして、東南アジア諸国へのビジネス進出を強力にサポートします。
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