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24/6/11

【2024年版】マレーシアの越境EC市場の現状|規制や税制も解説

【2024年版】マレーシアの越境EC市場の現状|規制や税制も解説

「マレーシアで越境ECを始めたいけど、市場規模はどのくらいなの?」


このような疑問にお答えするために、この記事では以下を詳しく解説しています:





本記事を読めば、マレーシア市場でのビジネス展開の参考になりますので、ぜひご一読ください。




マレーシアの基本情報

まずはマレーシアの基本情報をまとめました。


面積

約33万平方キロメートル(日本の約0.9倍)

人口

約3,350万人

民族

マレー系約70%(先住民12%を含む)、中華系約23%、インド系約7%

公用語

マレー語(国語)、中国語、タミール語、英語

宗教

イスラム教(連邦の宗教)64%、仏教19%、キリスト教9%、ヒンドゥー教6%、その他2%

主要産業

鉱業、卸売・小売業、金融・保険業


引用:外務省 マレーシア基礎データ


またworldometersによると、世界の人口ランキングで48位にランクされ、直近3年の人口増加の推移を見ると毎年1%前後増加しています。それに対して、日本の直近3年の人口は毎年0.50%前後で減少しています。


そのため、マレーシアは日本よりも将来性の高い国と言えるのではないでしょうか。


出典:

Malaysia Population (2024) - Worldometer

Japan Population (2024) - Worldometer


マレーシアの越境EC市場の現状

statistaによると、マレーシアのEC市場は急速に成長しており、2024年には78億8,000万米ドル(2024年6月時点で1兆2,398億円)に達する見込みです。


この市場は年間11.25%の成長率で拡大し、2029年には134.3億米ドル(2兆1,118億円)の規模になると予測されています。日本の成長率は9.23%ですので、マレーシアの成長率の高さが伺えます。


また、ユーザー数は2029年に1,880万人、普及率は同年に52.8%(2024年時点で31.4%)まで普及すると見込まれています。


DataReportalの調査では、電化製品や服、食品がカテゴリ別の売れ筋で上位3位を占めており、中でも家電製品が前年比で15.4%増となっています。



今後のマレーシアのEC市場は、年間11.25%の成長率で拡大する予測があるため、参入予定のカテゴリーの市場規模は今後も増加する可能性が高いと言えるのではないでしょうか。


マレーシアの消費者のブランド認知と購入を促す要素

次のデータによると、ブランドを認知するきっかけとして、SNSや検索エンジン、ECサイトが上位を占めています。



日本ではSNSが12位となっているため、マレーシアで越境ECするにあたってSNSの運用は必須だと言えるでしょう。


また購入を促す重要な要素として、1位が無料配送、2位がクーポン・割引、3位が消費者のレビューとなっています。



無料配送やクーポン・割引は、顧客獲得コストを増加させる可能性があるものの、長期的にはブランドの認知度向上につながるため、コストを上回る価値が期待できます。


また消費者レビューは購入意思決定となる上、SEOの観点からもWebサイトの信頼性を向上させる効果があるため、結果としてアクセス数増加につながります。




マレーシアの輸入規制と税制

マレーシアには輸入関税も存在します。これは商品の種類と原産国によって異なります。関税率は自由貿易協定(FTA)の影響を受けることが多いため、マレーシアがFTAを結んでいる国からの輸入品は低関税または無税である可能性があります。したがって、製品の原産地証明を取得することが、関税コストを削減する上で有効です。


さらに、マレーシアの税制は変動がありますので、最新の税制情報を定期的に確認し、税務アドバイザーやローカルエージェントと協力することが推奨されます。これにより、予期せぬコストが発生するリスクを低減し、より効果的な価格設定や財務計画が可能になります。


税率に関して、wiseを参考にして下記にまとめました。


税率

商品・サービス

標準税率(10%)

ほとんどの商品やサービス

軽減税率(6%)

レストラン、宿泊施設、レンタカー、修理、国内線、保険、クレジットカード、法律・会計ビジネスコンサルティング、電気、電気通信、テレビ放送など

軽減税率(5%)

食料品、石油、建材、IT・電気通信ハードウェアや材料

免税(0%)

農産物、食料品(油、塩、小麦粉など)、家畜・肉、卵、魚など


マレーシアで人気の決済方法とその利用率

マレーシアの決済方法で利用率が高いのは、デジタル&モバイルウォレットが24.0%、デビット&クレジットカードが28.0%、銀行振込が37.0%という結果になっています。



日本ではデジタル&モバイルウォレットが12.3%、デビット&クレジットカードが64.2%、銀行振込が7.1%でした。



日本と比較すると、マレーシアでは決済方法に偏りがないので、デジタルウォレットやモバイル決済、カード決済、銀行振込のいずれの手段でも決済できることが、購入率向上につながると言えるでしょう。



マレーシアの越境EC人気プラットフォーム2選

ecommercedbの調査を参考に、マレーシアの越境EC人気プラットフォームを2つ解説します。


今回解説するプラットフォームは、自社ECではなくモール型ECサイトになります。このモール型ECを利用することで、早期の認知獲得の他に、物流および顧客対応の管理をプラットフォームが担当してもらい、商品の品質に専念できるメリットがあります。


Shopee

出典:Shopee Malaysia


2015年に設立されたShopeeは、シンガポール発のプラットフォームであり、東南アジア各国において急速にその存在感を広げています。


ShopeeはCtoCから始まり、現在ではBtoCのハイブリッドモデルに進化しており、小規模なローカルビジネスから大規模な国際企業まで、幅広い売り手が参入しています。


このShopeeの特徴は、非常に低い取引コストと、売り手と買い手の双方にフレンドリーなポリシーです。


越境ECを検討する日本企業にとって、Shopeeはマレーシア市場においてブランド認知度を高め、新しい顧客層にリーチ可能です。



Shein

出典:SHEIN Malaysia


Sheinはグローバルに展開されているファッション中心のECサイトで、特にアパレル商品で強みを持っています。広範囲にわたる国際的な配送オプションを提供しており、越境ECにおいても利用しやすいプラットフォームです。


元々中国で設立されたSheinは、ファッションを中心にグローバルに展開する大規模なBtoCのECサイトです。特に若年層のユーザーに人気が高く、最新トレンドのアパレル商品を手頃な価格で提供しています。


Sheinは、インフルエンサーマーケティングやSNS広告を積極的に行っており、ブランドの認知度とエンゲージメントを効率的に高められます。


さらに、Sheinはデータ分析を重視しており、マーケティング戦略や在庫管理を最適化する提案をしてくれます。


マレーシア越境ECの注意点

マレーシアでの越境ECにおける注意点を下記にまとめました。


注意点

概要

配送コストと配達時間のバランスを取る

マレーシアは地理的に広範囲にわたるため、配送コストと配送時間を明確化することが必要です。また、追跡可能な配送オプションを提供することで、顧客の信頼を得られます。

文化と市場の理解

マレー系約70%、中華系約23%、インド系約7%なので、マーケティングの際には、この多様性を考慮に入れ、文化的背景や言語の違いを意識してアプローチをする必要があります。


上記は現地のネイティブマーケターと最新情報を調査の上、対策することをおすすめします。




マレーシア越境ECに関するよくある質問

マレーシア越境ECに関して、下記のよくある質問を解説します。


  • マレーシアでの越境ECに必要な法的要件は何ですか?

  • マレーシアで越境ECを行う際、どの言語で対策すれば良いですか?

  • マレーシアでビジネスを成功させるには何をすれば良いでしょうか?

  • マレーシアのWebマーケティングの現状を教えてください。


マレーシアで電子商取引事業を開始する際に必要な法的手続きは何ですか?

マレーシア企業委員会(SSM)に登録する必要があります。


また、MahWengKwai&Associateによると、越境ECのようにオンライン法人の場合、マレーシアに現地法人を設立する必要はないとのことですが、もし現地法人を作る場合はJETOROの外国企業の会社設立手続き・必要書類を参考にしましょう。


Q.マレーシアで越境ECを行う際、どの言語で対策すれば良いですか?

A.マレーシアではマレー語が公用語ですが、英語も広く通じます。商品ページやカスタマーサポートは英語とマレー語の両方で提供することで、より広い顧客層にリーチできます。


マレーシアでビジネスを成功させるには何をすれば良いでしょうか?

以下の記事で、マレーシアでビジネスを成功させるためのポイントを解説していますので、ご参考ください。


マレーシアに進出してビジネスを成功させるためのポイント


マレーシアのWebマーケティングの現状を教えてください。

以下の記事で、マレーシアのWebマーケティングの現状について紹介してますので、ご参考ください。


【2024年最新版】マレーシアのWebマーケティングの現状と動向



TheDigitalXはマレーシアでの越境ECの戦略&運用を支援

マレーシアでの越境ECの戦略立案や運用に不安がありましたら、The Digital Xにぜひ一度ご相談ください。


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