2025年1月9日
【2024年版】シンガポールのマーケティングの現状|日本との違いとは?

東南アジアのなかでもいち早く経済成長を遂げたシンガポールは、ビジネスチャンスに富んだオフショアとして注目を集めています。
そして、シンガポールにビジネスを仕掛ける上で欠かせないのがマーケティングではないでしょうか?
グローバルマーケティングの専門業者の視点からすると、シンガポールを含む東南アジア諸国は多民族国家であることが多いため、日本とは違ったマーケティング手法を導入することが求められると感じています。
そこでこの記事では、シンガポールにマーケティングを仕掛ける上で欠かせない、以下の点について解説していきます。
シンガポールのマーケティング事情について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
シンガポールのマーケティング基礎データ
まずはシンガポールのマーケティング基礎データから紹介していきます。
人口動態
シンガポールの国土は東京23区程度なので、人口は決して多いわけではありません。
2022年時点での人口は564万人で過去最高を記録していますが、この成長を支えているのは外国人移民です。
10%を超える割合で増加を続けており、2022年時点で176万人を記録しています。
また、2013年時点の20歳〜64歳の割合は64.9%でしたが、2024年には61.0%と減少していて、少子高齢化が着実に進んでいます。
今後、日本と同じような高齢社会へとなるかどうかは、外国人移民をどれだけ受け入れるのかで決まるといえるでしょう。
民族
一方、日本と大きく異なるのは民族構成です。
中華系が74%、マレー系が14%、インド系が9%と、主に3つの民族により構成される多民族国家です。
言語はマレー語が国語であり、公用語として英語、中国語、マレー語、タミル語の4つが採用されています。
日本では単一の「日本人」に向けてマーケティングを実施すれば良いですが、シンガポールでは民族ごとの配慮が求められるため、この点には要注意です。
出典:https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/singapore/data.html
経済状況
2023年は経済成長率1.1%と、他の東南アジア諸国と比べるとやや物足りない印象があります。
2022年から続くインフレは少しずつ頭打ちが見られますが、国民の 足元レベルでは生活必需品のインフレが進んでおり、予断を許さない状態が続いています。
他のアジア新興国でも見られるように、エルニーニョ現象による食物リスクの増大や、中東情勢の悪化による原油リスクの増大で、今後の見通しは良いとはいえません。
とはいえ、東南アジアのなかでは屈指の経済規模を誇り、国内インフラは万全の体制を誇るため、他の東南アジア諸国にあるような政治的なリスクや、成長国特有の各種リスクについてはそれほど懸念する必要がない点は注目すべきポイントです。
出典:https://www.dlri.co.jp/report/macro/330431.html
▼実際の現地の声(弊社社員より)