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2024年12月31日

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結論、インドではインターネット普及率が50%台とまだまだ低く、広告市場は人口の少ない日本よりも現状は市場規模が小さい状況です。


しかし人口は日本の11倍もいるため、中長期的には広告市場が拡大する傾向にあります。


本記事では、デジタル広告の市場規模の他に、SNS広告費やアプリ内広告費、業界別広告費シェアなど、インドでデジタル広告を検討する方向けの内容をご紹介します。




[著者]:The Digital X編集部海外におけるデジタルマーケティングのプロ集団である合同会社The Digital Xのメンバーが手掛けるブログです。著者の詳しいプロフィールはこちらから


【2024年版】インドのインターネットの利用状況


インドのインターネットユーザー数は、2024年1月に7億5,150万人(普及率52.4%)に達しました。


インドのインターネットの利用状況

日本では、1億0,440万人(普及率84.9%)ですので、インドではインターネットの普及率がまだ低いことが伺えます。


日本のインターネットの利用状況

3年前の2022年のデータを見ると、インドのインターネット普及率は48.0%と、4.4%しか上昇してないことが分かります。


インドのインターネット普及率の低い要因として、地方部のインフラの未整備や経済的な事情が影響している可能性があります。

実際の現場の声(契約社員より)

インドでは都市部を中心に4Gや5Gが普及していますが、地方では3Gとまだまだネット環境が進んでいません。


インドのデジタル広告市場


インドのデジタル広告市場は、2024年に53億米ドル(7,651億円)、2028年に71億米ドル(1兆249億円)に達すると予測されています。


デジタル広告の中で規模が最も大きいのが検索広告、そして動画広告、バナー広告が続きます。


中でも検索広告は、2024年の市場規模は19億米ドル(2,742億円)と、全体の約35%になると見込まれています。


インドのデジタル広告市場

日本の2024年の検索広告の市場規模は、110億米ドル(1兆5,880億円)に達するため、インドのインターネットの利用者数が7億5,150万人という点を踏まえると、インドのまだまだ小さいことが伺えます。


次は、インドで最も利用されるWebサイトに関するデータです。


インドで最も利用されるWebサイトのデータ

インドではGoogleが最も利用されており、YouTube、Facebookと続いて上位にランクインしています。


上記のデータをもとに、デジタル広告市場で規模の大きい広告と媒体をまとめました。


ランキング

広告の種類

媒体

1位

検索広告

Google

2位

動画広告

YouTube

Facebook

Instagram

X(旧Twitter)

3位

バナー広告

Google

YouTube

Facebook

Instagram

X(旧Twitter)


インドのデスクトップとモバイルの広告費シェア


以下は、デスクトップとモバイルの広告費シェアに関するデータです。


デスクトップとモバイルの広告費シェアのデータ

データを見ると、2024年時点で79%がモバイル、21%がPC、2028年には87%がモバイル、13%がPCとの予測になっています。


したがって、BtoBやBtoCのどちらにおいても、モバイルへの広告出稿が主流になる可能性があります。



インドのSNS広告費


以下はインドのSNS広告費に関するデータで、2024年は13億米ドル(1,876億円)、2028年までに15億米ドル(2,165億円)まで伸びると予測されています。


SNS広告費のデータ

インドの顧客がブランドを認知する媒体のデータによると、SNS広告はテレビ広告の次に効果が高い媒体となっています。


インドの顧客がブランドを認知する媒体のデータ

次はインドのSNS利用者数に関するデータです。インドでは、SNSのユーザー数が4億6,200万人(普及率32.2%)となっています。


インドのSNS利用に関するデータ

対して日本では9,600万人(普及率78.1%)となっており、インドのインターネットの普及率の低さが影響しているものと考えられます。


日本のSNS利用に関するデータ

しかし、インドのSNSのユーザー数が4億6,200万人ですので、日本ユーザーの4倍ほどのユーザーにリーチ可能です。


続いて、以下は利用率の高いSNSのデータです。インドではWhatsAppの利用率が高く、次いでInstagram、Facebookの利用率が高いことが伺えます。


インドの利用率の高いSNSのデータ

以下の日本のデータと比べると、インドではWhatsAppがLINEの代わりに利用されていることが分かります。


日本の利用率の高いSNSのデータ

以下は、各SNSでの月間利用時間をまとめたデータです。


インドの各SNSでの月間利用時間のデータ

以下の日本のデータと比べると、インドではFacebookの利用時間が長いことが分かります。


日本の各SNSでの月間利用時間のデータ

さらに、以下のSNSからWebサイトへのアクセス数に関するデータも確認してみると、インドではFacebookからの流入が最も多いようです。


インドのSNSからWebサイトへのアクセス数に関するデータ

また、Instagramも流入数が高いため、meta広告を効果的に活用することで、効果的にユーザーへリーチできると言えるでしょう。




インドのアプリ内広告費


インドでのアプリ内広告広告費は、2024年には27億米ドル(3,897億円)、2028年までに41億米ドル(5,918億円)に達すると予測されています。

インドでのアプリ内広告広告費

次は、アクセスしたWebサイトと使用したアプリのトップカテゴリに関して紹介します。


インドにおけるアクセスしたWebサイトと使用したアプリのトップカテゴリ

SNSとチャット&メッセージアプリがランクインしています。


そのため、WhatsAppやInstagram、Facebookなどインドで主要なアプリへの広告が効果的だと言えるでしょう。


インドの業界別広告費シェア


以下は、2023年度のインドの業界別広告費シェアに関してのデータで、消費財が約4割を占めることが分かります。


インドの業界別広告費シェアに関してのデータ

statistaの別の調査によると、2023年のインドの日用消費財業界において、デジタル広告支出の44%をオンライン動画が占め、その次に支出が大きかったのがSNS広告だったとのことです。


インドでの広告出稿における注意点


広告のターゲットオーディエンスが最重要視されており、子供向けの広告については以下のような規制があります。


規制

概要

製品の誇張

子供の経験や信頼不足を利用し、製品の機能を誇張して非現実的な期待を抱かせてはいけない。

費用の誇張

費用を実際よりも安く見せるようなフレーズを避ける。



よくある質問


よくある質問を下記にまとめました。


  • インドではどの検索エンジンの利用率が高いのでしょうか?

  • インドの越境ECの市場規模は?

  • インドへのビジネス進出前に知っておくべきことは?

  • インドの市場のメリットやデメリットは?


インドではどの検索エンジンの利用率が高いのでしょうか?


以下の記事でインドの検索エンジンの利用率を解説しています。



インドの越境ECの市場規模は?


以下の記事でインドの越境ECの市場規模を解説しています。



インドへのビジネス進出前に知っておくべきことは?


インドへのビジネス進出前の基礎知識を以下で解説しています。



インドの市場のメリットやデメリットは?


インド市場でのメリットおよびデメリットは、以下の記事で解説しています。




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