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2024年12月31日

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グローバルビジネスが普及するにあたり、需要が高まっているのが日本から海外に向けてのSEO対策です。


たとえば、「スモールビジネスにおけるSEO」という点を知りたい場合、日本と英語圏では下記のように検索をする傾向があります。


【日本:単語単位で検索】

スモールビジネス SEO


【海外:文章単位で検索】

How does SEO work for small businesses?


このように、検索行動1つとってもこのような違いがあるため、日本のSEOと海外のSEOは大きく異なることを知っておくべきです。


この記事では、海外SEOの対策について、日本SEOとの違いを踏まえて解説していきます。




[著者]:The Digital X編集部海外におけるデジタルマーケティングのプロ集団である合同会社The Digital Xのメンバーが手掛けるブログです。著者の詳しいプロフィールはこちらから




【2024年版】海外SEOの最新のトレンド


2024年現在の海外SEOの最新のトレンドは下記の通りです。


  • E-E-A-T重視

  • 動画の活用

  • AI Overview(旧SGE)の活用

  • モバイル対応


基本的なトレンドは日本国内と同様で、コンテンツの質を高めるために「E-E-A-T」が重要視されています。


また、要注目なのが検索結果をAIで要約させるAI Overview(旧SGE)の活用であり、検索行動に大きな変化を与えることは間違いありません。


とりわけアメリカでは、日本より先となる2024年5月15日に正式に運用を開始しているため、AI関連のトレンドについて今後継続して注視すべきです。



海外向けSEOとは


海外SEOとは「海外におけるSEO」のことですが、日本から海外に向けてSEO対策を実施するには「言語の壁」が存在しています。


「日本語コンテンツの翻訳」「サイト全体の多言語対応」といった言語の問題を乗り越えなければ、海外SEOの対策は難しいです。


言語の壁を乗り越える上では、単なる翻訳ではなく、その国の言語的特徴や文化や価値観等、あらゆる要因まで考慮した上で翻訳を行う「トランスクリエーション」という観点に立つことが求められます。


トランスクリエーションの一例として、下記のAppleの例をご覧ください。


【アメリカのApple:iPhone 15 Proのキャッチコピー】


Titanium.So strong.So light.So Pro.



【日本のApple:iPhone 15 Proのキャッチコピー】


チタニウム。この強さ。この軽さ。これぞ、Pro。




日本と海外向けのSEO対策の共通点と相違点


海外SEOを実施する上で、日本と海外のSEO対策の共通点と相違点を把握しておくことは重要です。


共通点


共通点としてあげられるのは、コンテンツSEOでいえばE-E-A-Tを考慮した「質の高いコンテンツ」が求められる点です。


  • 質の高いコンテンツが必要

  • 被リンクの重要性


また、被リンクが持つ重要性も国を問わず求められます。


相違点


続いて相違点としては、下記の点が異なります。


  • 言語

  • 競合の数

  • 検索の方法

  • 単語の持つ意味

  • 使用する検索エンジン

  • 選ぶべきURL

  • 使用すべきサーバー


このなかでもとりわけ重要なのは「選ぶべきURL」です。


メリット

デメリット

国別のドメイン

例:example.us

・ターゲット地域が明確

・国ごとにサイト作成可能

・国ごとにサーバー契約可能

・国ごとにドメインを取得

・複数サイトの管理が大変

gTLDを使ったサブドメイン

例:us.example.com

・手軽に導入できる

・国ごとにサーバー契約可能

・URLから地域の特定が困難

gTLDを使ったサブディレクトリ

例:example.com/us/

・手軽に導入、管理できる

・国ごとのサーバー契約が不可


URLについては、Googleが推奨するものとして上記3点があげられます。


このように、いずれのURLにもメリットとデメリットが存在するので、自社に合った形式を選ぶことが求められます。



国別の検索エンジンのシェア率


海外SEOを実施する上では、国ごとにどのような検索エンジンが用いられているのかを把握することが大切です。


日本ではSEOといえばGoogleの検索エンジン対策のことを指しますが、他の国では事情が異なります。


  • アメリカ

  • 韓国

  • ベトナム

  • インドネシア

  • オーストラリア

  • タイ


日本からのメインターゲットとなるアメリカや隣国の韓国、さらには今後要注目の東南アジア諸国について、検索エンジンのシェア率をまとめていきます。


アメリカ


アメリカはGoogleのお膝元ということもあり、Googleのシェアが圧倒的です。


検索エンジン

シェア率

アメリカ

90.3%

Bing

5.53%

Yahoo

1.81%

DuckDuckGo

1.32%

Ecosia

0.07%



オーストラリア


オーストラリアはアメリカと同様に、Google、次いでBingがシェアを占めています。


検索エンジン

シェア率

Google

93.7%

Bing

4.71%

DuckDuckGo

0.47%

Yahoo

0.29%

Ecosia

0.13%



韓国


韓国はGoogle一強ではなく、韓国発のNaverと全体のおよそ9割を分け合う形です。


検索エンジン

シェア率

Google

48.8%

Naver

40.1%

Bing

4.18%

Yahoo

0.46%

Yandex

0.03%


韓国のSEOはGoogleだけでなく、Naverにも目を向ける必要があります。


以下の記事では、Naverについてより詳細に解説していますので、ご参考ください。



ベトナム


ベトナムはGoogleが圧倒的なシェアを誇っており、Google特化のSEOで問題ないでしょう。


検索エンジン

シェア率

Google

93.9%

Bing

1.1%

Yahoo

0.64%

DuckDuckGo

0.04%

Baidu

0.03%


インドネシア


インドネシアはおよそ97%がGoogleと、100%に近い圧倒的なシェアを誇ります。


検索エンジン

シェア率

Google

96.8%

Bing

1.65%

Yahoo

0.61%

Yandex

0.32%

DuckDuckGo

0.27%

出典:(https://www.similarweb.com/engines/indonesia/)


ベトナムと同様に、Googleに特化したSEOで問題ありません。


以下で、インドネシアの検索エンジンについてより詳細に解説しています。



タイ


他の東南アジア諸国と同様、タイもGoogleの一強です。


検索エンジン

シェア率

Google

95.2%

Bing

1.12%

Yahoo

0.38%

DuckDuckGo

0.04%

Baidu

0.02%


Google特化のSEOを実施すれば、東南アジアの三大国であるベトナム、インドネシア、タイはいずれもカバーできます。



海外向けSEOの注意点


海外SEOに取り組む上では下記の点に注意する必要があります。


  • 文章クエリに着目する

  • 言語よりも「エリア」に着目する


上記の点について、詳しく解説していきます。


文章クエリに着目する


冒頭でも紹介したように、言語によっては「文章クエリ」で検索する傾向が見られます。


たとえば、Google USAで「seo business」と検索すると、下記のようにサジェストが提案されます。


Google USAで検索した結果

ワードクエリに加えて、下記のような文章クエリが確認できるので、ターゲットとなるクエリを洗い出すときには注意が必要です。


  • how to start a seo business

  • What is a SEO business?

  • Is SEO a profitable busines?

  • How do I start a SEO business?



言語よりも「エリア」に着目する


海外SEOに取り組む上では言語よりも、ターゲットとなるエリアに着目することが求められます。


代表的な着目点、および具体例は下記の通りです。


着目点

具体例

デバイスの使用割合

・デスクトップ、モバイルの割合

・アメリカは54.6%、43.9%

・インドネシアは77.4%、21.6%

現地特有の表現

・アメリカ英語で色はcolor

・イギリス英語で色はcolour

インターネット環境

・エリアごとにインフラ環境が異なる

・Webサイトを軽くし多くのエリアに対応


海外向けSEOにおけるよくある質問


海外SEOにおけるよくある質問に、グローバルマーケティングのプロの視点でお答えしていきます。


海外SEOに取り組む上でどのようにマーケティング戦略を策定すべきでしょうか?


SEOはマーケティング戦略の一部であるため、海外に対する包括的なマーケティング戦略を事前に策定しておくべきです。


  • 市場分析によるターゲット国の決定

  • ローカライゼーションの検討

  • 製品戦略の策定

  • 価格設定

  • WebサイトやSNSを通じたプロモーション

  • 商慣習や法規制の遵守


上記の点に注意することで、自社の強みを活かした上で、ターゲット国に適したグローバルマーケティング戦略を策定できます。


グローバルマーケティングや広告について、より詳細に解説した下記の記事も参考にしてください。




SEO以外に取り組むべきマーケティング手法はありますか?


海外SEOと並行して、SNSを通じたマーケティングに取り組むことで相乗効果が狙えます。


一方、海外のSNS事情は日本と大きく異なるため、事前にターゲット国の主要SNSについて知っておくことが大切です。



コンテンツ制作費は日本と比べてどの程度でしょうか?


コンテンツ制作費は、日本と比べて高くなる傾向にあります。


  • 言語が異なることによる工数増加

  • 翻訳者、現地ライターの雇用

  • 現地マーケティング会社との提携


こういった点を踏まえるとコストがかかるため、事前にどの程度のコスト感になるのか、見積もっておくことが大切です。


海外向けSEOは自社単独で実施できるのでしょうか?


可能ではあるものの、専門性の高い領域であり、時間をかければ確実に成果が出るものでもないため、リスクがあります。


私たち「The Digital X」は、グローバルなデジタルマーケティングに精通しており、すでに対応言語は10以上、支援実績は30社にのぼります。


弊社について興味を持っていただけたお客様は、「弊社カタログ」をご覧ください。



まとめ


海外SEOの対策はターゲットとなるエリアや言語によって大きく異なるため、専門性が求められる領域です。


記事で紹介した日本との共通点、相違点、さらには検索エンジンのシェアなどを踏まえて、適切なSEO戦略を検討していきましょう。


一方、日本のSEOとは大きく異なるため、自社だけで完結させることが難しいこともまた事実です。


海外SEOに関する疑問や懸念点がありましたら、遠慮なくお問い合わせいただけますと幸いです。

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