25/1/22
【基礎知識】インドのビジネス進出に必要な心構えを解説

インドは海外企業の拠点やスタートアップ企業が多く進出している注目の市場です。
日本の株式市場でも、近年インドに積極的に進出する動きがあり、海外拠点の候補として検討している企業も多いのではないでしょうか。
この記事では、インドのビジネス進出を検討している方に向けて、以下のような疑問を解決していきます。
「インド経済の現状は?」
「インドに日系企業がビジネス進出するメリットって?」
「カルチャーギャップに留意する点はある?」
日系企業のインドビジネス進出に役立つ基礎情報を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
インドのビジネス展開に役立つ基礎情報
まずはインドの基本的な情報からみていきましょう。
面積 | 約328.7万k㎡ |
人口 | 約14億人 |
公用語 | ヒンディー語・英語(ほか21言語) |
宗教 | ヒンドゥー教(79.8%)イスラム教(14.2%)キリスト教(2.3%)シク教(1.7%)仏教徒(0.7%)ジャイナ教(0.4%) |
主要産業 | 農業・工業・IT産業 |
引用:外務省「インド基礎データ」
インドは南アジアの共和制国家で、世界第7位の広大な土地面積を所有しています。
日本の約9倍もの広さがあり、今後も人口増加が期待されるため、経済成長の見込みのある国です。
多言語・多宗教の国であり、州ごとに民族や宗教が異なる特徴があります。
民族が異なれば言語も異なるため、公用語以外にも21種類の言語が認められている多言語国家です。
インドはその広大な土地を活かし、42%を農地として活用しています。
労働人口の半数以上が農業に従事しており、GDPの約2割を担っている傾向です。
また、GDPの約16%を占める製造業(工業)も盛んで、なかでも自動車の部品産業が注目されています。
さらに、近年ではIT産業もGDPに占める割合を伸ばしており、現在約8%を担っている傾向です。
インドでビジネスするメリット
インドにビジネス参入するメリットは以下の通りです。

インド市場は世界中から注目されており、IT産業においては多くのユニコーン企業などのスタートアップが事業を展開しています。
それぞれ詳しく解説していきますので、まずはインド経済の現状と魅力についてみていきましょう。
人口ボーナス期の到来と豊富な人材
インドは「人口ボーナス期」であり、労働人口の割合が上昇している傾向があります。
国連経済社会局の推計では、2023年半ばの時点において、インドの総人口が中国を抜いて世界1位となりました。
そのうちの4割が25歳以下の若年層であり、十分な労働力が見込める年齢の総人口は6割以上にのぼります。
高齢化社会の日本とは真逆の、将来性のある環境です。
若年層の人口が豊富ということは、さまざまな商品やサービスの需要があるということでもあります。
さらに、若い現地のビジネスパーソンは英語が堪能であり、古い風習に捉われない新しい価値観を持っている傾向です。
開発事業やIT事業に適した人材が確保しやすい魅力もあります。
右肩上がりの成長率
インド経済が右肩上がりの成長率をキープしていることも、ビジネス進出の大きな魅力です。
インドの実質GDPは1970年から上昇し続けており、2023年には世界経済ランキング5位まで上昇しました。
2003年から2014年にかけての11年間では、年平均8.3%の成長率を記録し、向こう10年以上も年平均6.5%以上の成長率継続が予測されています。
また、国内の民間最終消費支出(個人消費)は、2022年から2023年にかけて7.5%も増加しました。
さらに2029年には、日本を抜いて世界3位になる見込みがあり、2035年にはGDPが10兆ドル規模に到達するといわれているのです。
参考:日本経済団体連合「インドでビジネスチャンスをつかむために」/Digima~出島~「インドビジネス基礎知識まとめ-インド進出時に知るべき3つの情報」
IT関連産業の成長
1980年頃、インド政府がソフトウェア開発に注力し始めたのをきっかけに、バンガロールへIT技術者育成と外資系IT企業の誘致をおこないました。
アメリカから帰国した技術者たちがバンガロールに集結したことから、バンガロールは「インドのシリコンバレー」と呼ばれています。
インドでIT産業が成長した理由としては、アメリカとの時 差が12時間あることが大きいでしょう。
この時差は、「アメリカからインドに投げた仕事が翌朝には出来上がっている」という効率的なルーティンワークを誕生させました。
また、多くの現地人が英語に精通しているという点も後押しされています。
さらに、新光産業であるIT事業が、インドのカースト制度の影響を受けづらかった

