2024年5月24日
LinkedIn(リンクトイン)とは?個人&企業のメリットや使い方を解説
「LinkedInって何?」
「LinkedInにはどんなメリットがあるの?」
このような疑問がある方向けに、下記の内容を解説します。
LinkedInとは
LinkedInの個人&企業別のメリット・デメリット
LinkedInの使い方
本記事では、個人ユーザーや企業向けにメリット・デメリットや使い方を解説しており、どのように活用すれば良いかが分かります。
また企業向けにLinkedInの活用事例を紹介していますので、ビジネス拡大の参考にしてください。
LinkedInとは
LinkedInは、2003年に設立されたビジネス特化型のSNSです。
主な特徴は以下の通りです。
ビジネスパーソンとのネットワーク構築を目的としたSNS
自身の経歴や専門性、スキルなどを詳細にプロフィール化できる
企業の求人情報を閲覧し、応募できる
同業者やビジネスコンタクトとつながり、情報交換できる
業界の最新情報やニュース、専門家の記事を読める
企業からは優秀な人材採用やビジネスチャンス獲得の場として活用され、個人からは転職やスキルアップ、人脈形成、ブランディングの場として活用されています。
加えて影響力のある経営者や専門家など、トレンドや専門知識を収集できるSNSとしても利用可能。
したがって、LinkedInは企業と個人の双方に必須のSNSとなりつつあります。
LinkedInの利用者数
LinkedInによると、2023年の11月時点で世界中で10億人を超えたと公式でアナウンスがありました。またマイクロソフトが約3兆円(262億ドル)の資金を投じて買収したことからも、将来性の高さが伺えます。
実際、アメリカを始めとする多くの国で、知識労働者のほぼ全員がLinkedInを利用していると言われています。したがって、FacebookやX(旧Twitter)に続く主要なSNSであると言えるでしょう。
リンクトイン・ジャパンによると、近年では日本国内でも300万人を超えるユーザーが存在し、ビジネスSNSとしての重要性が高まっています。
LinkedInのユーザー層は、経営者や管理職、専門職など、企業が狙うべき優良顧客層そのものです。こうした有力層に直接的にリーチできる点が、LinkedInの強みです。
そのため、LinkedInはBtoB領域におけるマーケティングに最適なSNSと言えるでしょう。
LinkedInのメリット
以下で、LinkedInの個人ユーザーと企業向けのメリットを解説します。
個人ユーザー向けのメリット
企業向けのメリット
個人ユーザー向けのメリット
LinkedInの個人ユーザー向けのメリットは、次の通りです。
メリット | 概要 |
ビジネス関連の最新情報を効率的に収集できる | 他のSNSでは個人的な投稿と混在するので情報収集が非効率的になりますが、LinkedInではビジネストピックに特化した情報が流れるため効率的に情報収集が可能です。 |
プライベート用とビジネス用SNSを分けられる | プライベートの投稿を職場関係者に見られることによる気まずさや投稿内容に気を遣う必要性が減ります。 |
仕事関連の知り合いとのネットワークを構築し、連絡先を一元管理できる | 相手の転職や昇進などの状況を把握しやすいため、スムーズなコミュニケーションが可能になります。 |
上記のようにLinkedInを上手に活用することで、業務の質やキャリア形成などの面でメリットが大きいと言えるでしょう。
企業向けのメリット
LinkedInの企業向けのメリットは、次の通りです。
メリット | 概要 |
低コストでブランディングと採用活動が行える | 従来の求人サイトの利用やコーポレートサイトの構築に比べ、リソースを抑えつつ会社の情報発信や採用を行えます。また企業が接触できなかった転職潜在層の優秀な人材にもリーチ可能です。 |
独自の人材データベースを構築して分析できる | 自社に最適な人材像を明確化し、採用プロセスの効率化とノウハウの蓄積を図ることができます。 |
このように、低コストでブランディングや人材獲得をできるため、LinkedInは法人ユーザーにとってもメリットの大きいSNSであると言えるでしょう。
LinkedInのデメリット
個人ユーザーと企業向けのLinkedInのデメリットを以下で解説します。
個人ユーザー向けのデメリット
企業向けのデメリット
個人ユーザー向けのデメリット
個人ユーザー向けのデメリットを次にまとめました。
デメリット | 概要 |
日本での普及率がまだ低い | LinkedInは欧米を中心に世界的に広く利用されていますが、日本国内ではFacebookやTwitterなどのSNSに比べると浸透度が低い状況です。 そのため、日本人ユーザー同士のネットワーキングにはやや不便さを感じる面があります。 |
場合によっては英語力が求められる | LinkedInでは英語が主要言語となっており、日本語のみでは情報収集や発信に制約が生じかねません。英語が苦手な場合は活用が難しくなるでしょう。 |
日本国内の企業の求人が少ない | LinkedInには外資系企業の求人案件が目立つ傾向があり、日本国内の企業の求人が少ないという指摘もあります。 転職案件の質や量の面で、国内企業を志望する個人には不利な面があるかもしれません。 |
一方で、LinkedIn自体の成長と共に、日本でのユーザー層の拡大も見込まれるため、今後は国内ユーザー同士のネットワークも活発になり、日本語コンテンツや国内企業の求人案件の充実が期待できそうです。
企業向けのデメリット
企業向けのデメリットは以下の通りです。
デメリット | 概要 |
多機能で活用が難しい | 多数の機能やプランが用意されており、これらをフル活用するには相応の知識と理解が必要となる点です。 採用機能や広告機能、分析機能など、複雑で高度な機能群があるため、企業内でも知識が必要になります。 |
情報開示のリスク | 企業が積極的に情報を発信すればするほど、自社の強みや戦略、求める人材像といった内情を競合他社に知られてしまうリスクが高まります。 |
求職者へのダイレクトアプローチによる企業イメージの低下 | 求職者や転職希望者へのダイレクトアプローチでは、スパム行為と受け取られかねません。 メッセージの内容や頻度を適切に設定する必要があり、場合によっては企業イメージが損なわれる可能性もあります。 |
このように、機能の複雑さや情報開示のリスク、アプローチの難しさといったデメリットがあるため、企業は運用体制を構築しないとメリットが発揮されない恐れがあります。
【企業向け】LinkedInの活用事例
LinkedInの活用事例を下記にまとめました。
LINE株式会社
Adobe Systems
パナソニック株式会社
Wealthpark株式会社
LINE株式会社
LINE株式会社は、LinkedInの人財データや分析機能を活用して、採用活動のどこにリソースを集中させるべきか採用戦略・戦術を立案し、効率的な採用プロセスを実現したとのことです。
導入前の課題
LinkedInの導入理由は?
結果について
|
Adobe Systems
Adobeはビジネス用SNSという特徴を活かし、コンテンツマーケティングや広告を活用し、
意思決定者をアプローチしたことが、費用対効果の高さにあったと考えられます。
課題
ソリューション
LinkedInを選んだ理由
成果
|
パナソニック株式会社
パナソニック株式会社は、LinkedInの導入によって優秀な転職潜在層へのアプローチ、グローバルなプラットフォームを活用することで、グループ全体で統一された採用活動を展開できるようになったとのことです。
導入前の課題
LinkedInを導入した理由
転職潜在層にアプローチすることで、優秀な人材を効果的に発掘していくことが可能
グルーバル、グループ全体における統一プラットフォーム上での採用活動の推進が可能
会社ページを採用し、企業の情報を積極的に発信し、ブランドの向上を図ることが可能 効果
引用:https://www.slideshare.net/linkedinjapan/panasonic-case-study20140301 |
Wealthpark株式会社
Wealthpark株式会社は、LinkedInのプラットフォームを活用したことで、採用コストも昨対比で半分以下に圧縮でき、採用に関する協力体制を強化できたようです。
課題
導入理由
成果
引用:https://www.slideshare.net/linkedinjapan/wealthpark-239495785 |
LinkedInの登録とプロフィール設定
以下で、個人ユーザーと企業向けLinkedInの登録ステップを解説します。
個人ユーザー向けLinkedInの登録ステップ
企業向けLinkedInの登録ステップ
個人ユーザー向けLinkedInの登録ステップ
LinkedInの個人アカウント登録のステップを下記で解説します。なお、写真の登録やアプリのダウンロードはスキップ可能です。
手順① メールアドレスとパスワードを入力
最初にLinkedInのWebサイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードを入力して「同意して登録」ボタンをクリックします。
手順② 姓、名を入力
登録後、表示される画面で姓と名を入力します。
手順③ 居住地域を入力
居住地域を入力し、次へをクリックします。
手順④ 居住地域と職種または役職を入力
再度居住地域を入力し、その他に職種または役職を入力します。
手順⑤ メールアドレス宛に届いたコードを入力
メールアドレス宛に届いたコードを入力し、同意&確認をクリックします。
手順⑥ 知り合いとつながる
既知のビジネス関係者や友人と接続するため、アドレス帳のインポート機能を利用してつながりを増やします。
手順⑦ プロフィール画像をアップロードする
清潔感のある本人の画像をプロフィールにアップロードします。
手順⑧ スマホアプリをダウンロードする
LinkedInの利便性を高めるため、スマホアプリをダウンロードしてインストールします。これにより、移動中も簡単にメッセージのやり取りが可能になります。
効果的なプロフィールの作成方法
LinkedInで効果的なプロフィールを作成する方法は次の通りです。
ヘッドラインとキャリアを定期的にアップデートする
権威者からの推薦文を掲載する
求人情報のキーワードを活用する
趣味や関心事を掲載する
ヘッドラインとキャリアを定期的にアップデートする
ヘッドラインとキャリアに関する詳細文はプロフィールの中心となる部分で、訪れた人々が最初に目にする情報です。興味を持っている業界や特定の職種、経験を明確に記載し、最新の状態にアップデートしておくことで、適切な機会が自然と引き寄せられます。
権威者からの推薦文を掲載する
LinkedInでの推薦文は、他者からの評価が直接的に表れるため、信頼の証となります。以前の同僚や上司から推薦文をもらうことで、自身のスキルや仕事への取り組み方が客観的に示せます。
求人情報のキーワードを活用する
自身のプロフィールが検索上位に表示されるよう、関連する業界やスキルに関連するキーワードを含めることが重要です。これにより、採用担当者がプロフィールを検索して見つけやすくなり、転職のオファーへとつながる可能性が高まります。
趣味や関心事を掲載する
プロフェッショナルな面だけでなく、個人的な興味や趣味をプロフィールに盛り込むことで、多面的な人物像を形成し、親しみやすさをアピールできます。このような情報は、人間味を感じさせ、さらに深い関係の構築へと繋がりやすくなります。
企業向けLinkedInの登録ステップ
LinkedInの企業向けの登録のステップを下記で解説します。
手順① 「ビジネス向け」タブのメニューから「会社ページを作成」をクリック
個人アカウントの登録後、ホーム画面の右上にある「ビジネス向け」タブのメニューから「会社ページを作成」をクリックします。
手順② 組織のタイプにマッチするページタイプを選ぶ
「会社」や「プロモーションページ」、「教育機関」の中から、あなたの組織に最適なページタイプを選びます。
手順③ 各入力必須情報を入力する
会社名や公式サイトのURL、業種、会社規模などの基本情報を入力します。タグラインでは企業概要を紹介できるので、ユニークな特徴や文化、ビジョンを際立たせる内容を記載しましょう。
LinkedInの使い方・活用法
LinkedInの使い方・活用法に関して、次の2つを解説します。
つながり機能
商品プロモーション
つながり機能
つながり機能とは、フォローやフォロワーとしてつながる機能のことです。
このつながり機能を使って会社名や職業名などで絞り込むことで、つながりたい属性と簡単に探せます。
この機能を使って企業側は転職潜在層となるユーザーを探したり、個人ユーザー側は最新情報を効率的に収集できたりします。
商品プロモーション
新商品の販売の告知やキャンペーン情報、事例など、関連するコンテンツを投稿することで、フォロワーに対してプロモーションが可能です。
またLinkedIn広告を利用して、特定の職種や業界、地域に基づいたターゲット広告を展開します。特にユーザーの職業的プロフィールに基づいて配信できるため、BtoB製品やサービスのプロモーションに効果的です。
TheDigitalXはLinkedInを活用した海外進出のコンサルティングを支援
LinkedInの戦略立案や活用方法に不安がありましたら、The Digital Xにぜひ一度ご相談ください。
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