2024年5月31日
【2024最新版】海外向けのSNSマーケティング戦略を3ステップで解説
今やSNSマーケティングはあらゆるジャンルのビジネスにおいて、なくてはならない存在になりつつあります。
なかでも注目を集めているのが「海外向けSNSマーケティング」です。
SNSを通じて海外とつながるチャネルを確保することで、これまでの日本向けのビジネスでは得られなかった莫大な利益をあげる可能性を秘めています。
そこでこの記事では、海外進出を検討している方や企業に向けて、「海外向けSNSマーケティング」についてわかりやすく解説していきます。
海外向けのSNSマーケティングとは?
はじめに、海外向けSNSマーケティングの概要から解説していきます。
今、海外向けSNSマーケティングが注目を集めている理由は無数にありますが、代表的なものとして下記の点があげられます。
SNSの利用者数が爆発的に増えている
他のメディアよりも利用率が高い
テレビや新聞と比べると低コストで運用可能
ターゲティング精度が高くコスパに優れる
一言でまとめれば「圧倒的な利用者数を誇るメディアを利用して低コストかつ高精度でマーケティングができる」という点が、海外向けSNSマーケティングが注目されている理由です。
事実、2023年時点での全世界のSNSの利用者数はおよそ50億人であり、これは世界人口のおよそ60%にのぼります。
そして、今後インターネットインフラの整備によりさらに利用者数が増えることが予想されるため、海外進出を検討しているなら海外向けSNSの運用をしない手はありません。
海外向けSNSマーケティングで得られるメリット3選
続いて、海外向けSNSマーケティングのメリットを解説していきます。
商圏を海外に広げられる
ターゲットユーザーに的確にマーケティング可能
変化する購買行動や購買手法に柔軟に対応できる
これらの3点について、順番にチェックしていきましょう。
商圏を海外に広げられる
海外向けSNSマーケティングで得られるメリットのなかでも、最も大きいのが「商圏を海外に広げられる」という点です。
いうまでもなく、日本経済、および日本の人口は現在進行形で縮小し続けており、今後もこのトレンドは継続していきます。
とはいっても、日本は未だに世界経済のなかでは5本指に入るほどの経済大国なので、現時点では「日本人による日本人に向けたビジネス」が成立しています。
しかし、今後確実に縮小していく日本市場でビジネスを展開していくのはリスクであることも事実です。
一方、日本とは対照的に世界の人口は毎年およそ0.8%〜1%程度の割合で安定的に増え続けています。
したがって、SNSを通じて日本から世界に目を向けることで、成長市場のユーザーをターゲットにすることは合理的です。
ターゲットユーザーに的確にマーケティング可能
SNSが他のメディアと異なる点に、「マーケティング精度の高さ」があげられます。
従来型のマーケティング手法である、テレビや新聞などのメディアを使ったマーケティングでは、「視聴者」「購読者」といった、大雑把な形でしかマーケティングができませんでした。
しかし、SNSは下記に示す「ユーザーの情報」を利用することで、従来のメディアには真似できない極めて精密なマーケティングが可能です。
年齢
性別
居住地
行動データ
興味関心
しかも、SNSを使って広告運用を行えば、SNSのシステムで「自動的に」ターゲティングが可能なので、最小の運用コストで上記の精密なマーケティング運用ができます。
また、SNSを通じてユーザーとつながりを持つことで、中長期的な関係性を結ぶことが可能になります。
運用者はリアルタイムで情報を伝達可能
ユーザーは「いいね」「シェア」で即時に反応可能
フォローの継続で中長期的にインタラクティブ可能
上記の点を最大限活用することで、近年のマーケティングにおいて極めて重要視されているLTV(顧客生涯価値)を大幅に高めることが可能です。
変化する購買行動や購買手法に柔軟に対応できる
SNSの登場により、従来では実現できなかった購買手法が採用されており、それに伴いユーザーの購買行動もダイナミックに変化しています。
SNSを通じた購買手法は「ソーシャルコマース」と呼ばれており、利益を最大化するために、現在進行形でソーシャルコマースは進化を続けています。
下記に、各SNSが実施しているソーシャルコマースをまとめました。
SNS | ソーシャルコマース |
・Facebook Shops 自社ページで直接商品を販売 | |
・Instagram Shopping 投稿に商品をタグ付け ・Shoppable Posts and Stories 投稿に商品リンクを埋め込む | |
TikTok | ・TikTok Shop リアルタイムで商品を紹介する |
上記はほんの一例に過ぎませんが、従来のメディアにはできなかった「精密かつ直接的なマーケティング」が可能な点が魅力です。
たとえば、TikTokが提供している「TikTok Shop」というソーシャルコマースでは、動画コンテンツを通じてリアルタイムで商品を紹介できます。
フォロワーの多いインフルエンサーを通じて、フォロワーと相性の良い商品を販売すれば、極めて精密なマーケティングができることが容易に想像できるはずです。
このような新時代の購買手法であるソーシャルコマースを、「SNSを利用するだけ」で実現できる点は、SNSマーケティングの明確なメリットとしてあげられるでしょう。
海外向けSNSマーケティング戦略を3ステップで解説
ここからは、海外向けのSNSマーケティング戦略を、下記の3ステップで解説していきます。
ターゲット国に適切なSNSを選定する
SNSの運用方法や施策を検討する
運用を継続していく
この3ステップを経ることで、スムーズに海外向けSNSマーケティングが実施できます。
1:ターゲット国に適切なSNSを選定する
はじめに、ターゲットとしたい国や地域に適切なSNSを選定していきます。
たとえば、日本のSNSトップ3は下記の3つです。
LINE
X(旧Twitter)
Instagram
しかし、LINEは世界的に見るとマイナーなSNSであり、X(旧Twitter)もそこまで利用されているSNSではありません。
下記に世界各国の主要SNSをまとめたので、選定する上での参考にしてください。
国 | 主要SNS |
中国 | ・WeChat ・Douyin ・Weibo |
アメリカ | ・Facebook ・YouTube ・Instagram |
インド | ・WhatsApp ・YouTube ・Facebook |
イギリス | |
インドネシア |
ご覧のように、基本的には「アメリカ発」のSNSである、下記SNSが非常に強力な利用率を誇ります。
WhatsApp(世界版LINE)
YouTube
Instagram
Facebook
したがって、海外向けのSNSアカウントを開設するなら、LINEのようなメッセージングSNSなら「WhatsApp」を、動画系SNSなら「YouTubeかTikTok」を、投稿系SNSなら「Instagram」を、それぞれ選ぶと効果的です。
一方、中国は中国発のSNSを利用しているため、メッセージングSNSなら「WeChat」を、動画系SNSならDouyin(中国版TIkTok)を、投稿系SNSならWeiboを、それぞれ選びましょう。
2:SNSの運用方法や施策を検討する
利用するSNSを決定したら、続いて運用方法や施策の検討が必要です。
代表的な運用方法は、下記の4つにわけられます。
運用方法 | 詳細 |
オーガニック投稿 | ・担当者が投稿をする ・低コストだが難易度が高い |
広告運用 | ・精密なターゲティングが可能 ・費用対効果を得やすい |
インフルエンサーマーケティング | ・現地で高い影響力を持つ人材と連携 ・費用対効果は高いが炎上等に注意 |
カスタマーサービス | ・SNSを通じて顧客対応を行う ・ユーザービリティの向上に貢献 |
最も一般的な運用方法は「オーガニック投稿」ですが、現代のSNSマーケティングは完全なるレッドオーシャンなので、ただ投稿するだけでフォロワーを獲得するのは非常に難易度が高いです。
したがって、オーガニック投稿をするなら、SNSマーケティングに特化した現地人材を雇用するなど、相応のコストが求められます。
一方、広告運用ならSNSに備わった精密なターゲティングシステムを利用しながら、既存の人材のみで運用することも可能。
どのように運用していくのかは企業の方針や扱う商材によって異なるので、しっかりと検討を行うことが大切です。
3:運用を継続していく
利用するSNS、そして運用方法が決まったら、あとは運用を継続していきます。
下記の点に注意しながら、運用を粘り強く行うことが求められます。
短期的な成果を求めない
現地の宗教や法律のタブーに抵触しない
現地ユーザーのリアルな声を大切にする
成果が上がらない場合は適宜運用方法を見直す
SNSマーケティングは日進月歩の世界であり、また世界情勢はリアルタイムで変動し続けます。
人気のSNSや運用方法、さらには現地におけるタブーなど、ありとあらゆるものが変動し続けるので、柔軟に対応できるような体制を整えて運用を行っていくことが大切です。
まとめ
海外向けのSNSマーケティングを取り入れることで、日本の外側にもビジネスチャンスを作ることが可能です。
従来のメディアにはできなかった、先進的なマーケティング手法を利用して、自社の利益を最大化していきましょう。
記事で紹介した情報を参考に、海外に目を向けたSNSマーケティングを検討してみてください。
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