2024年5月22日
海外のWebサイトのデザインの特徴は?日本と比較しながら解説
グローバル化が進む昨今、日本国内だけでなく海外に向けたWebサイトの制作に興味を持っている方も多いはずです。
マーケター
デザイナー
プログラマー
このような職種の方にとって、「海外のWebサイトの特徴」について知っておくことは非常に重要です。
この記事では、海外のWebサイトの特徴を、日本のWebサイトと比較しながら解説していきます。
日本と海外のWebサイトのデザインの違い
日本と海外のWebサイトのデザインの違いを理解する上では、下記の点に注目すると理解しやすいです。
レイアウト・情報量
ビジュアル・色の使い方
UI
テキストデザイン
ユーザビリティ
それぞれの点について、理解を深めていきましょう。
レイアウト・情報量
海外のWebサイトを理解する上で、日本と最も違いがわかりやすいのが「レイアウトと情報量」です。
両者の違いを下記にまとめました。
【日本:情報量重視】
「情報量」を重視する傾向にある
多くの情報を提供されると「親切」と感じる
ユーザーが一度に多くの情報にアクセスできるレイアウト
【海外:シンプル重視】
「シンプル」を重視する傾向にある
過度な情報を「ノイズ」と感じる
シンプルかつ視覚的に余裕のあるレイアウト
海外のWebサイトのレイアウト、情報量の好例としてあげられるのは「Apple」のWebサイトです。
テキストの量は最小限に抑え、製品の写真をメインに構成しています。
日本人の感覚からすれば、それぞれの製品の具体的なサイズや重量、スペックなどをすぐに知ることができないレイアウトとなっているので、やや使いにくく感じられる可能性があります。
しかし、無駄を削ぎ落としている分、「製品のイメージ」を優先的に伝えやすいのがメリットです。
まとめると、日本は「情報」を、海外は「イメージ」を、それぞれ大切にするので、この差を意識してWebサイトを構築することが求められます。
ビジュアル・色の使い方
続いて、ビジュアルや色の使い方について解説していきます。
【日本:鮮やかな色使い】
カラフルで鮮やかな色が好まれる
広告やバナーを鮮やかな色で強調する
【海外:控えめな色使い】
色調を抑えた色が好まれる
コンセプトカラーやブランドカラーを重要視する
日本ではカラフルかつ鮮やかな色使いが好まれやすく、目を惹きたい広告やバナーはその傾向が特に顕著です。
一方、海外は「コンセプト」「ブランドイメージ」といった概念的なものを重要視するので、Webサイト全体で統一感を感じやすい傾向にあります。
無彩色である白や黒を基調とし、シンプルでミニマルな印象を与える色使いが多いです。
UI
続いて、Webサイトを構築する上で欠かせない「UI」について、日本と海外の違いをまとめてみました。
【日本:情報にアクセスしやすい多層構造】
サブメニュー、ドロップダウンを多用
多層構造にしてより多くの情報にアクセスしやすく
【海外:シンプルで直感的な使用感】
メニューを最小限に抑えシンプルに
迷うことなく目的の情報に辿り着きやすく
日本のWebサイトには多量の情報が存在しているため、必然的にメニューやナビゲーションに階層構造を持たせる必要があります。
多くの情報に網羅的にアクセスできるのは強みですが、Webサイトを回遊しているうちに、迷ってしまうこともあるはずです。
一方、海外のWebサイトはテキストベースの情報量を抑えているので、メニューは最小限、かつシンプルな構造にします。
ユーザーが迷子になることを防ぎますが、情報量が不足する可能性があるため、「情報を伝えることに特化したページを作る」といった対策を講じると良いでしょう。
テキスト・フォント
続いて、テキストに対する考え方やフォントについての違いを取り上げていきます。
なお、ここでは便宜的に、海外Webサイトを「英語」として話を進めていくので、この点ご留意ください。
【日本:テキストを用いて詳細な説明を】
テキストベースで詳細な説明をする
フォントサイズは小さめ
【海外:テキストを最小限かつ大きく】
テキストはイメージを伝えるための脇役
フォントサイズは大きめ
この「テキスト」に関する考え方のベースには、「日本語と英語の言語的な違い」が存在しています。
日本語には漢字があり、文章の作り方にも柔軟性がある(主語や述語の位置の自由度が高い)ので、テキストベースでの説明に向いています。
一方、英語は言語的に縛りが強く、どうしてもテキストで説明すると冗長になりやすいので、あくまでテキストは「イメージを伝えるための脇役」という位置付けです。
ユーザビリティ
最後に、日本と海外のユーザビリティへの考え方の違いについて解説していきます。
【日本:閉鎖的で情報量重視】
海外NGな傾向が強い
情報を詰め込むためサイト全体が重くなりやすい
ネット環境が整っているので重くてもOK
【海外:オープンで商圏が広い】
多言語OKで多彩な決済に対応
サイト全体を軽く設計することも
ネット環境が脆弱でも接続可能
近年、日本経済の弱体化が叫ばれていますが、とはいっても世界上位にランクインしています。
言い換えれば、日本では日本人だけを対象にするビジネスがまだまだ成立しますが、海外ではそうではありません。
商圏を国外に向けなければ望むような利益を得られない国も多く、公用語が英語の場合は、英語圏すべてを商圏として考えることも可能です。
したがって、多彩な決済に対応していたり、インターネット環境が整っていない地域でもアクセスしやすいよう、サイト全体やページを軽量設計にしているケースもあります。
オープンなWebサイトが多い分、安全性は日本のWebサイトに劣るので、日本と海外の良さを活かしたユーザビリティを目指すと良いでしょう。
海外のWebサイトに安全にアクセスする方法
海外のWebサイトに興味を持っている場合、実際にアクセスしてみたい方もいるはずです。
しかし、海外のWebサイトにアクセスするのは少し不安ですし、そもそもアクセスできないこともあります。
そこでここからは、日本国内から海外のWebサイトに安全にアクセスする方法を解説していきます。
結論から言うと、国内から海外のWebサイトにアクセスする方法は下記の3通りです。
VPNを使う
ツールを使う
ブラウザの拡張機能を使う
このなかで、最も安全にアクセスできるのは「VPNを使う」という方法です。
VPNでアクセス制限を安全に避けられる
私たちが普段、なにげなく使用しているWi-Fiやスマートフォン、パソコンなどの機器には「IPアドレス」という識別番号が割り振られています。
そして、このIPアドレスには「グローバルIPアドレス」と呼ばれる、国別に割り振られた数字が含まれており、これを使って海外からのアクセスを制限することが可能になります。
したがって、日本国内から海外のWebサイトにアクセスする場合、このアクセス制限を安全に回避しながらアクセスしなければけません。
これを回避できるのがVPNであり、概要を下記にまとめました。
安全に海外のWebサイトにアクセス可能
無料版もあるが有料の方が信頼できる
使用するVPNによってアクセスできる国が異なる
無料のVPNサービスもありますが、安全性を高めるために有料のサービスがおすすめです。
また、使用するVPNサービスによってアクセスできる国が異なるので、事前にチェックしておくことが求められます。
VPNを活用することで、日本国内にいながら海外のWebサイトに自由自在、かつ安全にアクセスできるようになるので、マーケティングやWebサイト設計に役立ちます。
ツールや拡張機能を使用する方法もあるにはありますが、時間制限があったり、安全性が低かったりとデメリットが目立つので、VPNを使用する方がベターです。
まとめ
グローバル化が進む現代では、Webサイトも海外に目を向けていく必要があります。
この記事で紹介したデザインやユーザビリティの日本との違いを参考に、海外向けのWebサイトへの考え方や知識をアップデートしていきましょう。
また、今後は日本国内から海外のWebサイトへとアクセスする機会が増える可能性があります。
その場合、VPNを使って安全にアクセスすることをおすすめします。
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