2024年6月3日
【2024年最新】ベトナムSNSランキング|インターネット事情をマーケティングに活かすコツ
「ベトナムで注目されやすいSNSとは?」
「ベトナムにおけるSNSマーケティングのポイントは?」
SNS好きな国として知られているベトナムですが、実際に人気の高いプラットフォームにはどのようなものがあるのでしょうか。
この記事では、ベトナムで人気のSNSをランキング形式で4つ紹介していきます。インバウンドマーケティングでも注目を浴びている、ベトナムのSNS・インターネット事情について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ベトナムで人気のSNSランキングTOP4
まずは、ベトナムで人気の高い注目SNSからみていきましょう。「DATAREPORTAL」の2024年調査を参考に以下のTOP4をピックアップし、SNSを使った広告リーチ数もあわせて一覧にしました。
SNS | ユーザー数 | 広告リーチ数 | |
1位 | Facebook(フェイスブック) | 7,270万人 | 73.3% |
2位 | TikTok(ティックトック) | 6,772万人 | 86.3% |
3位 | YouTube(ユーチューブ) | 6,300万人 | 63.5% |
4位 | Instagram(インスタグラム) | 1,090万人 | 11.0% |
参考:DATAREPORTAL「デジタル2024:ベトナム」
上記からは、もっともユーザー数の多いSNSが「Facebook」、広告リーチ数が高いのが「TikTok」ということがわかります。一方世界的に人気の高いInstagramですが、ベトナムではユーザー数が比較的少ない傾向です。
また、正確にはSNSの分類ではないものの、ベトナム独自のプラットフォームである「Zalo」も普及率が高い傾向があります。Zaloの普及率はFacebookと肩を並べており、ベトナム人にとって身近なSNSであることが伺えるでしょう。
日本におけるSNSの利用率については、以下を参考にしてください。
SNS | ユーザー数 | 利用率 | |
1位 | LINE(ライン) | 9,600万人 | 93% |
2位 | You Tube(ユーチューブ) | 7,120万人 | 88% |
3位 | Instagram(インスタグラム) | 6,600万人 | 49% |
4位 | X/旧Twitter(エックス/旧ツイッター) | 6,650万人 | 46% |
5位 | Facebook(フェイスブック) | 2,600万人 | 33% |
引用:総務省「令和4年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
日本国内では「LINE」の利用率が圧倒的であり、次いで「YouTube」や「Instagram」が人気です。一方「Facebook」や「TikTok」の割合は低く、ベトナムとは対照的なSNSの利用率です。
ここからは、ベトナムで人気の上記4つのSNSと、ベトナム発祥のSNS「Zalo」について紹介していきます。
Facebook(フェイスブック)
「Facebook」は、2004年に設立した実名登録のSNSです。プライバシー機能が充実していることから瞬く間に人気となり、世界で23億人以上の月間利用人数を誇ります。
Facebookはベトナムでも人気が高く、ユーザー数は7,270万人で、そのうちの約7割に広告リーチが可能です。ベトナム人の芸能人や有名人、インフルエンサーなどもファンとつながるアカウントを作成して活躍しています。
Facebookは実名登録の性質から、名刺代わりにアカウントを使う人も多いです。ほかのSNSよりも居住地や勤務先、職業などの詳細なユーザー情報が取得できるため、広告運用時により効果的なターゲティングができるメリットがあります。
一方日本のユーザー数は約2,600万人程度であり、30~60代が主なユーザー層です。とくに30~40代の利用率が高いため、該当する年代へのアプローチが有効になるでしょう。
TikTok(ティックトック)
「TikTok」は、若い世代を中心に爆発的に広まった「ショート動画」の投稿型SNSです。ユーザーが投稿するのは動画コンテンツのみで、短時間で多くの情報が伝えられるメリットがあります。
ベトナムでは2番目に人気が高く、ユーザー数は6,772万人です。広告リーチ数はもっとも高く、86.3%の高数値をキープしています。一方日本では6番目に盛んなSNSであり、ユーザーのほとんどが10~20代です。ティーンエイジャー向けのSNSとして流行の最先端を担っています。
TikTokは、テキストや画像ではなく動画で伝えたいときにPR効果が見込めるSNSです。またTikTokは投稿した動画の視聴数・プロフィール表示数・シェア数などの細かいインサイトが確認できるため、PDCAが回しやすいメリットもあります。
YouTube(ユーチューブ)
「YouTube」は、アメリカのGoogle社が2005年に開設した動画共有プラットフォームです。現在は世界で10億人以上がユーザー登録している、大規模なSNSへと発展しました。
ベトナムにおけるユーザー数は、2019年の時点では約4,500万人でしたが、現在は6,300万人まで増加しています。1日の平均利用時間は2.65時間であり、これはベトナムのインターネット利用平均時間の3分の1以上の割合です。
日本国内におけるユーザー数は約7,120万人であり、YouTubeの国別ユーザー数第2位を誇ります。しかし、1日の平均利用時間は53.4分と少なく、ベトナムの約3分の1程度です。
Instagram(インスタグラム)
「Instagram」は2010年に設立した画像共有プラットフォームで、アメリカの「Meta」が運用しています。写真や動画がメインのSNSであり、コンテンツと関連する「#(ハッシュタグ)」を活用するのが特徴です。日本では約6,600万人が利用しており、49%の普及率を誇ります。
ベトナムにおけるユーザー数は意外にも少ない1,090万人程度ですが、ベトナム人インスタグラマーを起用したプロモーションなどは効果が見込めます。また、ユーザーが検索しそうなキーワードをハッシュタグに設定することで、より多くのリーチを集めることも可能です。
Zalo(ザロ)
「Zalo」は2012年にリリースしたベトナム発祥のSNSです。2023年時点におけるアクティブユーザー数は7,500万人であり、総人口の75%が使っているといわれています。
ベトナムでは音声によるコミュニケーションが重視される傾向があり、Zaloはその機能を強化しているのが人気の理由です。LINEとFacebookを掛け合わせたような性質を持っており、音声メッセージだけでなくグループチャットや位置情報確認機能なども搭載されています。
Facebookのビジネス利用が多いのに対し、Zaloはプライベート利用がメインのSNSです。乗車券や交通予約、光熱費やインターネット料金の支払いなどもおこなえるため、生活に欠かせないアプリとして親しまれています。
【基礎知識】ベトナムのインターネット・SNS事情
ここからは、ベトナムのインターネット事情・SNS事情について詳しくみていきましょう。人口推移やインターネット・SNSの利用率を日本と比較しつつ、ベトナム独自の傾向を解説していきます。
ベトナムと日本の人口推移・SNS利用率
PCでなくスマホからのアクセスがメイン
費やす時間とよく見るSNSの傾向
【日本との比較】ベトナムの人口推移とSNS利用率
ベトナムでは、SNSやインターネットの利用率が非常に高く、ビジネスシーンでも積極的に活用されています。以下は2024年時点のベトナムにおける年齢別の人口です。
年齢層 | 割合 |
0~4歳 | 7.2% |
5~12歳 | 12.0% |
13~17歳 | 7.1% |
18~24歳 | 9.7% |
25~34歳 | 15.7% |
35~44歳 | 15.6% |
45~54歳 | 13.1% |
55歳~64歳 | 9.9% |
65歳以上 | 9.8% |
引用:Global Digital Reports「DIGITAL 2024:VIETNAM」
現在ベトナムの総人口は9,919万人であり、2023年から2024年の1年間だけで約66万人も増加しています。人口の年齢中央値は33歳で、男女比は女性50.6%・男性49.4%です。また、ベトナム総人口の約8割がインターネットに精通しています。
ベトナムでインターネットを利用している人口は7,793万人で、そのうちの7,000万人、総人口の71%がSNSの利用者です。18歳以上の年齢層においては、約90%がSNSを活用しています。
引用:総務省統計局「人口推計 2024年(令和6年1月報)」
一方日本の総人口は1億2,435万人ですが、2011年以降13年連続で人口が減少し続けており、その減少幅は拡大傾向にあります。また、インターネット利用率は84.9%、SNS普及率は78.7%と高いですが、2023年には15歳未満の割合が11.4%と過去最低になりました。
PCではなくスマホからのアクセスがメイン
ベトナムでは、インターネットユーザーの多くがPCを所持しておらず、スマホからアクセスしている傾向があります。
ベトナムにおける携帯電話の契約率は2022年時点で148%、2024年時点で169.8%です。携帯電話の利用者の大半がプリペイド契約をしており、1人につき複数枚のSIMを所持していることが要因となっています。
スマホを介したインターネットへのアクセスがメインになるため、ベトナムでは自撮りや音声コミュニケーション、動画などのスマホ由来のコンテンツが人気です。
参考:Global Digital Reports「DIGITAL 2024:VIETNAM」
費やす時間とよく見るSNSの傾向
ベトナム人が1日に費やすインターネットアクティビティの時間は6時間18分で、ゴールデンタイムは19~21時とされています。そのうち、SNSに費やす時間は約2時間25分で、日本の約2時間12分よりもやや多いです。
以下はベトナム人がよく見るSNSを、費やす時間の多い順に並べたものになります。
TikTok
Facebook
YouTube
ベトナムでは動画文化が圧倒的に人気で、とくに若者を中心に拡散されている傾向です。
参考:Global Digital Reports「DIGITAL 2024:VIETNAM」
ベトナムSNSマーケティングを成功させるには?
最後に、ベトナムでSNSマーケティングを検討している方に向けて、成功させるためのポイントを3つ紹介していきます。
ベトナムSNSユーザーの傾向を把握
自社の商品・サービスに合った人気SNSのアカウント運用
ベトナム人インフルエンサーの起用
上記はベトナムのWebマーケティングにおいて有効とされている手法です。施策を始める前に、しっかり把握しておきましょう。
ベトナムSNSユーザーの傾向を把握
SNSに限らず、ベトナムのインターネットユーザーは家族とのコミュニケーションを重視する傾向があります。「離れている家族や親戚、兄弟などに近況報告をするためにSNSを活用する」という人も多いです。
地方出身者の中にはカメラに馴染みがなかったという人も多く、幼少期の写真が少ないというケースも少なくありません。そのため、「子供や孫のために写真を残してあげたい」という気持ちから動画・画像投稿をするケースも多いでしょう。
一方で、SNSを出会い目的で活用するケースもあるようです。ベトナムのFacebookやZaloにマッチング機能があることからも、その積極性が伺えます。
自社の商品・サービスに合った人気SNSのアカウント運用
ベトナムでSNSマーケティングを検討しているなら、まずベトナム現地で人気の高いプラットフォームに注目しましょう。ただし、重要なのは自社商品・サービスのターゲット層に注目されやすい媒体にアカウントを作成し、定期的に運用することです。
ただアカウントを作成し、なんとなく運用するだけでは響きません。ターゲット層に響くようなメディアを投稿したり、広告・キャンペーンを打ったりする戦略的運用が求められるでしょう。
ベトナム人インフルエンサーの起用
ベトナム人を起用したインフルエンサーマーケティングも有効です。ベトナム人はつながりを大切にする傾向があるため、消費者の口コミやレビューに対する信頼性が高い特徴があります。
「インフルエンサーによるプロモーションを見て同じ商品を購入した」という経験があるユーザーは7割以上です。ターゲット層の親近感が湧くようなインフルエンサーを起用できれば、より効果的に運用できるでしょう。
よくある質問
よくある質問を下記にまとめました。
ベトナムでビジネスを失敗する日本企業の特徴について教えてください。
ベトナムのインフルエンサーのinstagramアカウントを教えてください。
ベトナムで越境ECをしたいのですが、現状を教えてください。
ベトナムでビジネスを失敗する日本企業の特徴について教えてください。
ベトナムでビジネスを失敗する日本企業の特徴について、以下で解説していますのご参考ください。
【2024年最新】ベトナムビジネス進出のために知っておくべき基礎知識
ベトナムのインフルエンサーのinstagramアカウントを教えてください。
ベトナムのインフルエンサーのInstagramアカウント5選を、以下の記事で紹介していますのでご参考ください。
【2024年版】ベトナムのInstagramの利用者数&インフルエンサー広告の現状を解説
ベトナムで越境ECをしたいのですが、現状を教えてください。
ベトナムのEC市場は急速に成長しており、2024年には139億米ドル(2024年6月時点で2兆2,350億円)まで伸びると予測されています。詳細は以下の記事をご参考ください。
【2024年版】ベトナム市場の越境ECで人気プラットフォーム4選を紹介
まとめ
ベトナムは日本に並ぶ勢いでインターネット・SNSに高い関心がある国です。平均年齢も若いことから、SNSマーケティングがより効果的におこなえる見通しがあります。
ただし、若年層の文化やSNSのトレンドは目まぐるしく変化・成長していくため、常にアンテナを張り、積極的に情報取集をおこなうことが大切になるでしょう。海外SNSマーケティングに詳しい専門家へ相談するのもおすすめです。
ベトナムSNSマーケティングの運用を検討している方は、ぜひデジタルマーケティングのプロフェッショナルである弊社へお気軽にご相談ください。
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