2025年1月14日
【2024年最新】アメリカの人気動画配信サイト7選|マーケティングにおすすめのプラットフォームを紹介

近年、インターネットを媒体にした動画コンテンツが台頭してきており、中でも定額制の動画ストリーミングサービスの収益が急速に上昇してきています。このトレンドをいち早く取り入れ、マーケティングに活かすには、注目されやすいプラットフォームを把握しておくことが大切です。
この記事では、アメリカで人気の高い動画配信サイトを紹介し、日本との比較やマーケティングへの活用法について解説していきます。成功事例もあわせて紹介していきますので、アメリカマーケティング進出を検討している方は必見です。
【2024年最新】アメリカで人気の動画配信サイト5選
参照:statista「2015年から2023年までの米国で定額制ビデオ・オン・デマンド(SVOD)サービスを利用している消費者の割合」
アメ リカでは、「SVOD」と呼ばれる定額制動画ストリーミングサービスが、あらゆる年齢層のメディア消費者に定着しています。statistaのデータを参照すると、全体の83%がSVODを利用しており、アメリカだけで数十億ドルの収益を上げていることがわかりました。
参照:statista「米国における定額制ビデオ・オン・デマンド - 統計と事実」
参照:MMD研究所「有料で利用している動画再生アプリ※アメリカ」
アメリカのストリーミング市場を独占しているのは「Netflix」であり、現在も数千万人のユーザーを抱えています。しかし、近年では「Hulu」「Amazon Prime Video」「Disney+」などが台頭してきており、競争が激化している傾向です。
参照:statista「2017年第2四半期から2021年第4四半期にかけて米国で最も人気のあるビデオストリーミングおよびダウンロードサービス」
また、VODサービス全般におけるシェア率だと、Netflix・Amazon Prime Videoに次いで「YouTube」のシェア率が高いことがわかっています。CNBCの2023年時点のデータからは、アメリカの10代の若者はNetflixよりもYouTubeに時間を費やしており、1日の動画視聴時間の約30%がYouTubeであることが明らかになりました。
参照:SNBC「YouTubeがNetflixを抜いて10代の若者向けのトップビデオソースに」
一方、日本の主要な動画ストリーミングサービスのランキングは以下の通りです。

参照:statista「2023年5月時点 日本の主要な有料動画ストリーミング配信サービス」
日本では、Amazon Prime Videoのシェア率が最も高く、次いでNetflixが人気です。まずは、アメリカで人気の高い動画配信サイトを5つ紹介していきます。
YouTube

「YouTube」は、アメリカでもっとも注目されている動画配信サイトです。正しくは動画SNSであり、AVOD(広告掲載型の無料動画配信サービス)に分類されますが、アメリカ向けのマーケティングをおこなうなら軽視できないプラットフォームでしょう。
アメリカにおけるYouTubeのユーザー数は2億3,900万人であり、インドに次いで2位という高いシェア率を誇っています。similarwebが公開した「米国で最も多く訪問されたウェブサイト」のランキングでも、YouTubeが2位を獲得しました。
また、PIPER|SANDLERの調査では、「アメリカの10代の若者は1日の動画視聴の29%をNetflix、27%をYouTubeに費やしている」ということがわかっています。一方、YouTubeは日本でも人気が高く、月間利用者数は7,120万以上と高いシェア率です。
AVODであるYouTubeでは動画広告はもちろん、自社コンテンツの運用による認知拡大が狙えます。縦型の短尺動画である「YouTubeショート」の活用や、アメリカで人気のYouTuberを起用したインフルエンサー戦略も有効です。
参照:statista「2024年1月時点 ユーチューブ(YouTube)の利用者数が最も多い国(単位:100万人)」/similarweb「上位ウェブサイトランキング」/PIPER|SANDLER「2024年春の調査」
Netflix
「Netflix」は世界最大のSVODであり、アメリカで最も知られているVODブランドです。アメリカとカナダの有料会員数は合算値のみ公開されており、2023年時点で約8,010万人が登録していることがわかっています。
日本 においては、Amazon Prime Videoに次いでシェア率2位(21.7%)ですが、利用料金別のランキングだとNetflixが1位です。これまでSVOD市場で高いシェア率を誇っていたNetflixでしたが、2022年に加入者が減少したことは業界を揺るがす大きな話題となりました。
料金の高さが解約の主な理由であることから、Netflixではその打開策として「広告付きプラン」を導入しています。広告が配信される代わりに、比較的低額なプランで動画が楽しめることで注目され、2024年5月時点では全世界のユーザーのうち40%が加入している現状です。
このことから、Netflixが広告出稿による認知度向上に活用できるようになりました。2025年までには、独自の広告技術プラットフォームを導入する方針を明らかにしています。
参照:Reuters「ネットフリックス、広告付きプラン利用者が4000万人に急増」/statista「米国におけるNetflixの利用状況-統計と事実」
Amazon Prime Video
「Amazon Prime Video」は、年間4,900円(税込)で加入できるSVODです。加入者は聴き放題の音楽コンテンツや通販送料無料など、Amazonの関連サービスが受けられることから、コスパが高いことで注目されています。
アメリカVODでは3番目のシェア率を誇っており、AmazonPrimeの会員数は2024年3月時点で1億8千万人です。この数字はAmazonの関連サービスの利用者数であるため、SVODの純粋な利用者数ではありません。
しかし、広告入りプランのユーザー数が月平均1億5千万人以上であることからも、シェア率の高さが伺えます。日本ではVODサービス利用者のうち7割以上のユーザーが 加入しており、最もシェア率が高い傾向です。
Amazon Prime Videoでは、2023年1月からアメリカ・イギリス・ドイツ・カナダにおいて広告運用を開始しています。これはNetflixやDisney+とは真逆の戦略であり、広告はすべてのユーザーに対して適用される形です。
広告なしで視聴したい場合は、追加で月額2.99ドル支払うオプションプランを利用することになります。広告運用のプラットフォームとしては大いに活用できるでしょう。
参照:Bloomberg「アマゾン『プライム』米会員数が過去最高更新-前年比8%増」/MO民放online「AmazonのAVOD参入で広告セールスに影響 Netflix、ディズニーも対策」