2024年5月24日
LinkedIn広告とは?画像17枚で設定方法についても解説!
「LinkedIn広告ってどんな種類や特徴があるの?」
このような疑問がある方へ向けて、本記事ではLinkedInの広告の種類や特徴、そして設定方法について詳しく解説します。
そしてこのLinkedInの利用によって、ビジネス成長にどのように役立つか、具体的な費用と共に解説していきますので、ぜひご一読ください。
LinkedIn広告とは
LinkedIn広告に関して、下記を解説します。
LinkedInとは
Meta広告との違い
LinkedIn広告の種類と特徴
LinkedInとは
LinkedInは2003年に設立されたビジネス向けのSNSです。企業は求人情報や商品情報などを掲載し、個人はキャリアアップや転職、人脈形成のために活用しています。
現在、LinkedInの利用者は世界中で10億人を超え、マイクロソフトによる買収後もその利用が増加。特に、アメリカや日本を含む多くの国で、知識労働者や経営層に広く利用されており、ビジネスSNSとしての重要性が高まっています。
主にBtoB企業に適しており、ユーザーの詳細な職業情報を利用したターゲティング広告が可能で、特定の業種や職種に直接アプローチできます。そのため、例えば経営者や特定の業界の専門家への広告配信が可能です。
その他、LinkedInの広告以外の活用方法や企業導入の事例は、下記の記事で解説しています。
https://www.thedigitalx.net/blog/about_linkedIn
Meta広告(旧Facebook)との違い
LinkedIn広告とMeta(旧Facebook)広告は、ターゲット層の属性に違いがあります。
LinkedInはビジネス専門のプラットフォームであり、主に20~30代のビジネス層が多く利用しています。
これに対して、Metaの主要なユーザー層は40~50代が中心で、男性ユーザーの比率が高い傾向にあります。
LinkedInのユーザーは、役職や業界などビジネス関連の詳細をプロフィールに記載しおり、その情報をもとにした精度の高いターゲティングが可能です。
一方、Metaではプライベートな情報も多く、ビジネス特有のニーズに対する直接的なアプローチはLinkedInの方が優れています。
LinkedIn広告の種類と特徴
下記のLinkedIn広告の種類と特徴について、解説します。
スポンサードコンテンツ
スポンサードInMail
ダイナミック広告
テキスト広告
スポンサードコンテンツ
LinkedIn広告の中でも、特に人気なのがスポンサードコンテンツです。これは通常の投稿に表示される形式のため、自然な形でターゲットにリーチでき、結果として高いエンゲージメントを期待できます。
主なフォーマットにはシングル画像やカルーセル画像、動画広告があり、これらはビジュアルを前面に出してユーザーの注意を引きます。
フォーマット | 概要 |
シングル画像 | 1枚の画像と簡潔なテキストを使い、直接的にメッセージを伝えるのに効果的です。 |
カルーセル広告 | 複数の画像をスライド形式で表示し、より多角的に製品やサービスを紹介できます。 |
動画広告 | 視覚的魅力と情報の提供を兼ね備え、特にインパクトのあるプロモーションが可能です。 |
これらの広告は特にモバイルユーザーに最適であり、スマホユーザーの多い現代において高い効果を発揮します。スポンサードコンテンツは、その多様なフォーマットとフィードへの自然な組み込みによって、企業が目的のオーディエンスに効率的にリーチできる手段を提供します。
スポンサードInMail
スポンサードInMailは、ターゲットとなる受信者のメッセージボックスに、パーソナライズされたメッセージを送れる広告サービスです。このスポンサードInMail機能を利用することで、特定のユーザーに対して直接的かつ個別にコミュニケーションを取れます。
特徴としては、ユーザーがアクティブな時にのみメッセージが送信されるため、開封率と反応率が非常に高いです。このように個別に最適化されたメッセージを最適なタイミングで送ることで、プロモーションを効果的に行えるため、BtoBマーケティングにおいて有効な手段とされています。
スポンサードInMailは、特に製品のプロモーションやイベントの招待など、直接的なアプローチが求められるシナリオで有効です。これらのシナリオで、適切なメッセージングとターゲティングを行えれば、高い費用対効果を達成可能です。
ダイナミック広告
ダイナミック広告は、LinkedInのデスクトップでのみ表示されるパーソナライズ可能な広告形式です。この広告はフィードの右側に固定されており、スクロールしても画面上に残り続けるため、視認性が高くなっています。
特に、ユーザーごとにカスタマイズされたメッセージを表示することが可能で、例えば特定のユーザーに対して「当社のフォロワーになりませんか?」や、「この求人に応募してみませんか?」といった直接的なアプローチができます。このようなパーソナライズは、ユーザーの名前やプロフィール画像を活用することで、より一層の関与を促せます。
ダイナミック広告には、フォロワー広告やスポットライト広告、求人広告といった複数のタイプがあり、それぞれが特定のアクションを促すよう設計可能。フォロワー広告は企業ページのフォローを促し、スポットライト広告は製品やイベントを目立たせるために使用され、求人広告は特定の求人への応募を促します。
これらの広告は、ターゲットとなるユーザーの行動や興味に応じてカスタマイズされ、高いエンゲージメントを期待できます。
テキスト広告
テキスト広告はLinkedIn上で最もシンプルな形式の広告で、主にデスクトップユーザーをターゲットにしています。この広告形式は、テキストと小さな画像を組み合わせて、投稿の上部やサイドバーに表示されます。
テキスト広告の主な魅力はその直接性にあり、明確なメッセージとコンパクトなビジュアルでユーザーの注意を引き、特定のアクションを促します。
利用シーンは多岐にわたり、製品のプロモーションやイベントの告知、求人情報の提供など、誘導を伴うメッセージに最適です。ターゲティングオプションも豊富で、地域や業種、職種、スキルセットなど、細かくユーザーを絞り込むことが可能です。
これにより、広告の関連性と効果が向上し、限られた広告予算でも最大のリターンを期待できます。テキスト広告はそのコスト効率と設定の簡易性から、特に中小企業にとって有効な広告手段と言えるでしょう。
LinkedIn広告へ出稿するメリット
LinkedIn広告へ出稿するメリットに関して、次の3つ解説します。
ビジネス層へ広告配信できる
業界や役職、関心、特徴などをターゲティングして配信可能
フルファネル(認知~リード獲得)で活用できる
ビジネス層へ広告配信できる
LinkedInを利用する最大のメリットは、ビジネスに特化したユーザーに広告配信できる点です。他のSNSが趣味趣向の共有やコミュニケーションの場にフォーカスしている中、LinkedInのユーザーは主にキャリアの拡大や新しいビジネスの展開、業界のリーダーや専門家からの学びを求めています。
このため、LinkedIn上での広告は、ビジネス意識が高く購買力のある層に直接リーチできます。特に、意思決定に関わる位置にあるユーザーが多く、BtoB企業にとっては価値ある媒体と言えるでしょう。
広告は、このようなユーザーに向けて自然な形で配信できるため、他のプラットフォームよりも高いエンゲージメントと成果を期待できます。LinkedInの環境はビジネス関連のコンテンツが主流であり、ユーザーはビジネスモードでアクセスしているため、広告への反応も肯定的な傾向があります。
業界や役職、関心、特徴などをターゲティングして配信可能
2つ目のメリットとして、LinkedIn広告は精緻なターゲティング能力が挙げられます。全世界に10億人を超えるユーザーを持つLinkedInでは、ユーザーが自身の職業的背景を詳細にプロフィールに記入しており、これが広告ターゲティングの基盤となります。
企業は勤務先や職務レベル、学歴、関心トピックなどのカテゴリからターゲットを細分化し、特定のビジネス層に直接アプローチが可能です。
特に、アカウントベースドマーケティング戦略(特定企業に絞ったアプローチ)を採用しているBtoB企業にとって、LinkedInは理想的なプラットフォームです。企業名や業界にもとづいた広告配信を行うことで、効率的に潜在顧客にリーチし、具体的なビジネスのニーズに対応することができます。
また、LinkedInのグローバルなユーザーへアプローチすれば、国境を越えた広告キャンペーンも可能です。このように、LinkedInはビジネス情報の正確性と広告のパーソナライゼーションを両立させることで、広告の適合性と効果を最大化できます。
フルファネル(認知~リード獲得)で活用できる
LinkedIn広告はその多様な広告形式と目的設定を通じて、フルファネルマーケティング戦略を全面的にサポートします。このプラットフォームでは、ブランド認知~リード獲得、求人応募者に至るまでキャンペーンを展開できます。これにより、ユーザーの購買旅行の各段階に適した広告を提供することが可能です。
初期段階では、ブランド認知を高めるためにビジュアルや動画を用いた広告を配置し、中間段階ではエンゲージメントや動画視聴を促す広告を通じて、関心を深めます。さらに下流ではコンバージョンやリード獲得を目指し、具体的なアクションへと導く広告を展開します。
LinkedIn広告の費用
LinkedIn広告の費用体系は、主にPPC(クリック課金制)とCPM(インプレッション課金制)の2つの方式で構成されています。PPCでは広告がクリックされるたびに料金が発生し、CPMでは広告が1,000回表示されるごとに料金が発生します。
この柔軟な課金方法により、企業はキャンペーンの目的に応じて費用対効果の高い方を選択できます。広告の配信はオークション形式で行われ、広告主が設定した予算と広告の質にもとづいて配信が決定されます。
広告の質は、そのリーチ数やエンゲージメント率、および目標達成率によって評価されます。LinkedInの広告市場では、競争が比較的少ないため、他のSNSに比べて少ない予算でも競争に勝ちやすい利点があります。
この特性を活かし、コスト効率の良い方法でターゲットオーディエンスにリーチすることが推奨されています。これによりBtoBマーケティングにおいて、費用対効果の高い広告展開を可能にしています。
LinkedIn広告の運用と管理
LinkedIn広告の運用と管理に関して、次の3つを解説します。
自社での運用ポイント
運用代行の選び方と協力方法
自社と運用代行どっちが良い?
自社での運用ポイント
LinkedIn広告の効果的な運用には、目的に応じた広告の選択とターゲティングの精緻化が重要です。広告はその目的によって使い分けることが推奨されています。
目的 | ポイント |
ブランド認知の向上を目指す場合 | 広範囲にわたる興味や関心に基づいたターゲティングを活用したスポンサードコンテンツやダイナミック広告が適しています。 これにより、ユーザーの興味にマッチした内容を提供することができ、認知度の向上に直結します。 |
検討中の顧客層へアプローチする場合 | 具体的な業界や職種、役職に基づくターゲティングを施した広告が有効です。これにより、具体的なニーズに合わせたメッセージを設計し、ユーザーに対するアクションを促すことが可能です。 さらに、購入や問い合わせを促す段階では、個別にカスタマイズされたメッセージを提供できるスポンサードInMailが効果を発揮します。 |
運用の際には、クリエイティブの多様化とテストが不可欠です。異なるバージョンの広告を用意し、ABテストを通じて最も効果的な要素を見極めることが推奨されます。
また、メッセージの簡潔性を保ちつつ、最初に伝えたい重要な情報をヘッドラインに出すことで、ユーザーの注意を引きやすくします。
運用代行の選び方と協力方法
LinkedIn広告の運用代行をプロモーション目的で外注する際、事例の内容に対して、どのような課題があり、その課題に対してどのようにアプローチしたか、どのような結果が出たかを確認しましょう。これらを確認することで、LinkedInに関してどの程度深い知見があるかを判断できます。
また採用目的で外注する際、広告運用だけでなく、応募の質向上や応募者とのマッチング改善にも対応可能な代行業者を選ぶことが望ましいです。
そして代行業者に広告運用を任せた後も、運用代行業者にすべて任せるのではなく、自社のニーズに合った運用かを定期的に確認することが推奨されます。
定期的なレポート提出を依頼し、その結果にもとづいて共に戦略を調整することが、キャンペーン成功に不可欠です。
自社と運用代行どっちが良い?
LinkedIn広告の運用において、自社と運用代行どっちが良いか状況によって異なります。
もし自社で運用する場合は、広告の配信から結果の分析、改善まで全ての工程に関わることができますが、これには専門知識と時間が必要です。反対に運用代行を利用する場合、これらの手間を省くことができ、専門知識を持つ業者が最適化を行いますが、追加のコストが発生します。
選択にあたっては、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
比較ポイント | 自社運用 | 運用代行 |
リソース | 自社の時間と人材を要する | 業者に依頼することでリソースを節約 |
専門知識 | 社内に専門知識が必要 | 専門的な運用を代行業者が提供 |
コスト | 直接的な費用は低いが人件費を考慮に入れる必要あり | 初期投資は高いが長期的に効率が良い可能性あり |
コントロール | 高い | 低い |
これらの情報をもとに、自社の状況に最も合った方法を選択することが重要です。
例えば、広告運用の専門知識が社内にいない場合、または忙しい人事部門にこれ以上の負荷をかけたくない場合は、運用代行の利用が適しています。一方、内部リソースが豊富で広告の全過程をコントロールしたい場合は、自社運用が望ましいでしょう。
LinkedIn広告の始め方・設定方法
LinkedIn広告の始め方・設定方法は以下の通りです。
アカウントの作成と企業ページとのリンク
広告(キャンペーン)の作成
各詳細は以下で紹介します。
ただLinkedIn広告を始める前に会社ページを作成してない場合は、個人アカウントの設定後に会社ページの詳細を設定する必要があります。詳細は下記の記事で解説しています。
アカウントの作成と企業ページとのリンク
アカウントの作成と企業ページとリンクする手順は、次の通りです。
手順1 LinkedInにログイン後、ホーム画面右上の「ビジネス向け」を選択し、「広告」をクリックします。
手順2: アカウント名を入力し、通貨を選択。企業ページと紐付けるため「LinkedIn会社・団体ページを関連付ける」に企業名を入力。入力後「同意してアカウントを作成」をクリックして完了です。
広告(キャンペーン)の作成
広告(キャンペーン)の作成をする手順は次の通りです。
手順1: 作成した広告アカウントで「広告」をクリック
手順2:「詳細なアカウント一覧」から広告出稿をするアカウントを選択します。
手順3: 「作成」→「キャンペーン」をクリックして新規作成を開始。
手順4: キャンペーン名を入力します。
手順5:「 ブランド認知」もしくは「ウェブサイト訪問」のいずれかで、キャンペーンの目的に合致する方を選択します。
手順6: ターゲット設定のため、「プロフィールに基づく」あるいは「LinkedInテンプレート」のいずれかをクリックします。
「プロフィールに基づく」を選択した場合、場所や言語、業種、職務レベル、職務タイプ、ポジション、自動リーチ拡大ツールの有無を設定。
「LinkedInテンプレート」を選択した場合、場所や言語、自動リーチ拡大ツールの有無を設定します。
手順7: 選択した目的に応じて、「シングル画像」もしくは「動画」で広告フォーマットを選択します。
手順8: 「予算&スケジュール」を設定し、「保存して続行」をクリックします。
手順9:「オーディエンス」と「予算&スケジュール」の設定に対して、予測結果の内容を確認して問題がなければ「新規作成」をクリック。
手順10: 入力項目に応じて、広告のクリエイティブの詳細を作成し、「広告を保存」します。
手順11: 全ての画像やテキストを確認し、「次へ」をクリックします。
手順12: 「ビジネス情報」と「支払い方法」を入力し、確認後に「同意してキャンペーンを開始」をクリックして広告を開始します。
LinkedIn広告配信の注意点
LinkedIn広告の配信には、下記の注意点があります。
他のSNSよりクリック単価が高い
ターゲティングを細かく設定しすぎるとターゲットの母数が減る
言語は対象国に合わせて最適化が必要
まず、LinkedIn広告のクリック単価は他のSNSと比較して高い傾向にあります。これはLinkedInのユーザー数が相対的に少ないため、広告の競争が激しくなることが一因です。しかしターゲットの精度が高いため、獲得単価を考慮するとコストパフォーマンスが良くなることもあります。
また、ターゲティングを行う際には、あまりにも細かく設定しすぎると、広告配信量が少なくなるリスクがあります。広告の管理画面で、予算やクリックの想定数と想定オーディエンス数を確認し、適切な広告費用が使いきれるよう調整が必要です。
さらに、ターゲティング言語の設定に注意が必要です。日本国内で広告を配信する場合でも、プロフィール言語が英語に設定されているユーザーにリーチしたい場合は、ターゲティング言語を英語に設定することが推奨されます。
デバイス別の調整やレポートの確認ができないため、リンク先のWebサイトの表示内容はどのデバイスでも適切に表示されるように調整することが重要です。また、広告フォーマットやLinkedInページの紐付けに関しても、一度設定すると変更ができないため、キャンペーン作成時は検討を重ねて行いましょう。
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