2024年12月19日
【2024年データ考察】アメリカの人気SNS5選|成功に導くコツとは?

アメリカでは、YouTubeやFacebookが圧倒的な利用者数および広告リーチを誇っています。
SNS | 利用者数 | 広告リーチ | |
1位 | You Tube | 2億 3,900 万人 | 70.1% |
2位 | 1億9,090万人 | 57.6% | |
3位 | 1億6,970万人 | 49.8% | |
4位 | TikTok | 1億4,800万人 | 44.7% |
5位 | X/旧Twitter | 1億540万人 | 30.9% |
さらには広告リーチが3位と中間くらいのInstagramではありますが、statistaによるとインフルエンサーマーケティングで最も人気のあるのはInstagramで、インフルエンサー広告市場も2029年までに1.5倍拡大するとされています。
本記事では上記のように、デジタルマーケティングに18年以上携わってきたThe Digital Xがアメリカと日本のSNS事情を比較しつつ、ターゲットへ効果的にアプローチするためのヒントをお伝えします。
新しいSNSを使用してアメリカのユーザーにリーチしたい場合、「【2024年版】アメリカの新しいSNS10選!日本ではまだ知られていない次世代プラットフォームをご紹介」で紹介していますので、ご参考ください。
アメリカのSNS・インターネット事情
アメリカおよび日本のインタネット利用者数およびSNS利用者数は、以下の通りです。
アメリカ | 日本 | |
インタネット利用者数 (利用率) | 3億3,110万人(97.1%) | 1億440万人(84.9%) |
SNS利用者数(利用率) | 2億3,900万人(70.1%) | 9,600万人(78.1%) |
参照:DATAREPORTAL「デジタル2024:アメリカ」「デジタル2024:日本」
アメリカでは、インタネット利用者数が日本より10%以上も高いですが、SNSの利用者数が日本より10%弱も低いことが分かりました。
とはいえ、アメリカの人口はインドや中国に次ぐ3位となっており、多くのユーザーにリーチできる可能性を秘めた国と言えるでしょう。
続いて、SNSの平均利用時間に関してまとめました。
アメリカ | 日本 | |
SNS平均利用時間 | 2時間18分 | 53分 |
上記によると、アメリカが日本の2倍以上も利用時間が長いという結果になっており、ユーザーとの接点時間や回数の多さが伺えます。
【TOP5】アメリカの人気SNSランキング
まずは、アメリカで人気のSNSプラットフォームのTOP5を紹介していきます。2023年時点のアメリカにおける各SNSプラットフォームの利用状況は以下の通りです。
SNS | 利用者数 | 広告リーチ | |
1位 | You Tube | 2億 3,900 万人 | 70.1% |
2位 | 1億9,090万人 | 57.6% | |
3位 | 1億6,970万人 | 49.8% | |
4位 | TikTok | 1億4,800万人 | 44.7% |
5位 | X/旧Twitter | 1億540万人 | 30.9% |
参照:DATAREPORTAL「デジタル2024:アメリカ」
アメリカでは、ユーザー数や広告リーチともにYouTubeがトップを誇っています。
以下の日本のデータと比べると、日本ではLINEの利用者数が多いですが、アメリカではメッセージSNSがランキングされていませんが、Facebook Messengerが多い傾向にあります。
SNS | ユーザー数 | 広告リーチ | |
1位 | LINE(ライン) | 9,600万人 | - |
2位 | You Tube(ユーチューブ) | 7,860万人 | - |
3位 | X/旧Twitter(エックス/旧ツイッター) | 7,340万人 | 59.7% |
4位 | Instagram(インスタグラム) | 5,545万人 | 45.1% |
5位 | Facebook(フェイスブック) | 1,575万人 | - |
参照:DATAREPORTAL「デジタル2024:日本」
ここからは、各プラットフォームの特徴や、マーケティングの活用方法に関して解説します。
YouTube(ユーチューブ)

「YouTube」は2005年にリリースした、株式会社Googleが運用する動画共有プラットフォームSNSです。音楽やバラエティー、ニュース・Eスポーツなど、さまざまなジャンルの動画がアップロードされており、子供からお年寄りまで幅広く楽しめます。
アメリカでは全体の57%が登録しており、2022年からは4%微減しましたが、依然として18~24歳の若年層から人気です。TVチャンネル数も非常に多く、ユーザーは数多くあるチャンネルの中から自分が見たいコンテンツを視聴しています。
日本国内においては、アメリカよりも多い88%の利用率であり、主なユーザー層である20代・30代の利用率は95%以上です。さらに60代も85%前後の利用率のため、幅広い年代に向けたマーケティングに適しています。
また、年齢・性別・地域だけでなく、検索KWや関連動画などでも広告の配信先を絞り込めるメリットもあります。興味を持ったユーザーを自社サイトなどに誘導できるため、マスメディアよりも効果的な広告運用が実現できるでしょう。
Facebook(フェイスブック)

「Facebook」は、アメリカで最も高いシェア率を誇るSNSプラットフォームです。マーク・ザッカーバーグが2004年に設立したアメリカ発祥のSNSで、世界で23億人以上の月間利用人数を誇ります。
実名登録であることから、プライバシー機能が充実しているのが特徴です。また、個人アカウント以外にも、「Facebookページ」と呼ばれる企業用・著名人用のアカウントが存在しており、プロモーションにも適しています。
Facebookは最大級のユーザーデータベースを持っていることがメリットです。職業や勤務先などの詳細情報まで登録できるため、より効果的なターゲティングができます。アメリカでは69%のユーザーが登録しており、主に25歳以上のユーザーから人気です。
FacebookをはじめとするMeta広告は、年齢や性別、地域、興味、行動などピンポイントでターゲティングできるため精度が高く、さらには比較的安価で利用者数の約60%にリーチできます。
したがってメジャーな業界はもちろん、ニッチな業界でも効果的にマーケティング活動を行えます。
Instagram(インスタグラム)

「Instagram」は2010年に設立したSNSで、写真や動画などのメディア投稿がメインです。現在は「Meta」社が運営しており、Facebookとの連携も簡単にできます。コンテンツに関連したキーワードを「#(ハッシュタグ)」で共有することにより、拡散・情報収集できるのが 特徴です。
アメリカでは全体の45%のユーザーが利用しており、とくにオシャレに敏感な10代~40代の女性がメインユーザーになります。投稿内容は風景や思い出、子供の成長日記や料理、ファッションやイラストなど生活や趣味に関連したものが多い傾向です。
statistaによると、アメリカのインフルエンサーマーケティングで最も人気のあるのは、Instagramとのことです。その他のstatistaのデータでは、2024年に56億2,000万米ドル(8,809億円)で2029年までに87億4,000万米ドル(1兆3,700億円)まで伸びるとされており、それに付随して今後もInstagramのインフルエンサーマーケティングの規模は拡大していくと考えられます。
TikTok(ティックトック)

「TikTok」は動画投稿がメインのSNSで、15~90秒の「ショート動画」が共有できるプラットフォームです。元々は中国でリリースされた国内SNSが派生したもので、世界中のティーンから絶大な人気を誇っており、音楽やカルチャーなど数々の流行が生まれています。
TikTokでは、フレンドリーかつオーセンティックな内容の動画が注目されやすい傾向です。メイキングや舞台裏、商品やサービスのデモンストレーション、チャレンジ動画などのラフで人間性のある内容が好まれます。
アメリカでは、SNSユーザーのうちの33%がTikTokを活用しており、メインのユーザー層は18~24歳の若年層です。一方日本国内では全体の25%とやや低く、10代の利用率が66%と圧倒的に高い傾向があります。
ただし、2024年5月、TikTokはアメリカ政府の法規制に対して訴訟を起こしており、アメリカでTikTokが禁止になる可能性も。
これに関して、禁止されたらクリエイターの1/3がInstagramやSnapchatに移行するとしており、一旦経過を見てから活用すべきか判断することを推奨します。
X/旧Twitter(エックス/旧ツイッター)

旧「Twitter」である「X」は、2006年にリリースしたマイクロブログサービスです。「つぶやき」と呼ばれる140字の短い文章がメインで、動画や画像もあわせて投稿することができます。
ブログよりも気楽に投稿・発信できるシステムが人気になり、世界3億人のユーザー数を誇るSNSにまで成長しました。2022年に経営者の「イーロン・マスク」が買収し、TwitterからXへと改名しています。
個人同士のカジュアルなやり取りがメインですが、ニュースやインフォメーションなども拡散されやすい傾向です。企業とユーザー間でも比較的コミュニケーションが取りやすい魅力もあります。
アメリカでは全体の33%がXを活用しており、全体の3分の2が男性ユーザーです。40~60代のX世代・ベビーブーマー世代なども利用している特徴があります。日本ではInstagramに並ぶ46%の利用率であり、20代における利用率が約8割です。
アメリカでは、オンラインでの購入を促す要素として、顧客のレビューや「いいね!」、コメントが上位にランキングしています。
したがって、特にtoCをターゲットとする業界は、Xの拡散効果を活用できればオンライン上のコンバージョン率向上に寄与できると言えるでしょう。