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2024年8月29日

東南アジア最大のECモールShopeeとは?越境ECでのメリットや勝ち筋も解説

Shopeeは、東南アジア最大の越境ECプラットフォームです。アジアを中心に事業拡大を検討している方の中には、Shopeeの活用を視野に入れている方も多いのではないでしょうか。


Shopeeの越境EC市場規模と伸びしろは?

Shopeeで自社商品が販売可能か知りたい

Shopeeを活用して越境ECに参入するメリットは?


この記事では、上記の疑問に加え、Shopeeを介して越境ECに参入するための勝ち筋や、Shopeeの使い勝手の良さについても解説していきます。ほかのプラットフォームと比較したい方や、コスト的に参入すべきか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。



【特徴】越境ECに最適なプラットフォーム「Shopee」とは

shopeeの公式サイト
出典:https://shopee.jp/

公式サイト


「Shopee」は、シンガポールが運営する東南アジア最大級の越境EC向けeコマースです。2020年の流通総額は4兆円に達し、日本からも多くの企業がShopee経由で越境ECに参入しています。Shopeeの活用がおすすめの企業は以下の通りです。


  • 越境ECのプラットフォームを探している

  • 円安のため、海外で利益を獲得したい

  • 海外販路を開拓したい

  • テストマーケティングしたい

  • 成長率の見込める東南アジアに進出したい


まずはShopeeの特徴と市場規模について詳しくみていきましょう。


東南アジア最大のEコマース

Shopeeは2015年にサービスを開始し、わずか1年あまりで流通総額が18億円を超過した急成長中の越境ECプラットフォームです。東南アジアを中心とした7ヵ国で展開されており、現在6億人のユーザーにアプローチできます。


東南アジアで人気の越境ECサイトには「Lazada」や「Tokopedia」などもありますが、2021年の世界ショッピングアプリランキングではShopeeが第1位に輝きました。現在アプリの総ダウンロード数は8,000万回以上で、1日平均140万件以上の注文数がある、大規模なECサイトへと成長しています。


参照:shopee「What's Shopee


市場規模は現11地域で今後も拡大中

Shopeeは、シンガポール・台湾・タイ・マレーシア・ベトナム・フィリピン・中南米などの11地域でモールを運営し、市場規模を拡大し続けています。東南アジアではNo.1のECモールとして定着し、かつて1位だった「Lazada」を上回る人気ぶりです。


2017年には、Shopeeの親会社「Seaグループ」がNASDAQに上場し、市場価値が10億ドルを超えた東南アジア初のオンラインサービス事業として話題になりました。今後も成長が期待される企業です。


ライバル企業との明確な差別化

Shopeeは、競合他社との差別化を図るために「Shopee Guarantee」という独自の機能を導入しています。この機能は、購入者が商品を受け取るまで販売者への支払いを保留することで、不正取引の防止や買い手と売り手の安全性を確保するものです。


また、Shopeeは東南アジアの若者をターゲットに、国民的スターやインフルエンサーを起用したプロモーションを展開しています。SNSやビル広告など、幅広いメディアを活用した知名度向上戦略も成功の一因です。芸能人や有名人とグッズの独占販売契約を結び、コアなファンも囲い込む入念な戦略をおこなっています。


Shopeeで売れるもの・売れないもの

ここからは、Shopeeで事業展開できるものとできないものについて詳しく解説していきます。以下は、売れる商品と売れない商品を一覧にしたものです。

売れる商品

売れない商品

アパレル関連

携帯電話

生活家電

パソコン関連

カメラ

ホーム・リビング用品

生活雑貨

食料品

スポーツ用品

メイク用品・コスメ

美容関連

健康・パーソナルケアグッズ

子供用品・おもちゃ

ペットフード・ペットグッズ

模擬銃・軍事用品・警察用品・その他危険な武器

可燃性や爆発性の有毒化学物質や薬物

反動的およびその他の破壊的な情報

ポルノ・アダルト関連のグッズやサービス

個人の安全やプライバシーに関与するもの

薬物や医療機器

違法なチケットやサービス

動植物・動植物の器官・動物の狩猟道具

ソフトウェア・ツール

機器の違法な取得と違法な使用を伴うもの

行政規制に違反するもの・許可なく取引に適さないもの

仮想カテゴリー

Shopeeで売れるもの

Shopeeで販売可能な商品は以下の通りです。


  1. アパレル関連

  2. 携帯電話

  3. 生活家電

  4. パソコン関連

  5. カメラ

  6. ホーム・リビング用品

  7. 生活雑貨

  8. 食料品

  9. スポーツ用品

  10. メイク用品・コスメ

  11. 美容関連

  12. 健康・パーソナルケアグッズ

  13. 子供用品・おもちゃ

  14. ペットフード・ペットグッズ


上記14種類のカテゴリーが主な取引商材になります。Shopeeでは5千円以内の商品が売れ筋であり、高額品は比較的売れにくい傾向です。低単価の商品がメインなので、伝統工芸品や骨董品、高級志向の商材を販売するにはまだ難しい市場でしょう。


Shopeeで人気のある商品

Shopeeで取引が盛んな商材は以下の通りです。

コスメ・美容・健康関連

香水・美容関連グッズ・スキンケア用品・健康食品

家電用品

ゲーム関連・生活家電・キッチン家電・ヒーター

家庭用品

日用雑貨・浄水器・空気清浄機・キッチン用品

子ども用品・おもちゃ

ベビーファッション・乳児用品・育児用品

フィギュア・ポケモン関連グッズ

ファッション関連

中古品・ブランド品・時計

その他

中古品・ブランド品・ホビー・食品・季節商品・限定品・民芸品・雑貨

上記カテゴリーを扱っている企業は、Shopee参入で成功しやすい傾向があります。タイや台湾では電化製品、シンガポールでは食べ物のカテゴリーがとくに人気です。


Shopeeで売れないもの

Shopeeで販売不可とされている商品は以下の通りです。


  • 模擬銃・軍事用品・警察用品・その他危険な武器

  • 可燃性や爆発性の有毒化学物質や薬物

  • 反動的およびその他の破壊的な情報

  • ポルノ・アダルト関連のグッズやサービス

  • 個人の安全やプライバシーに関与するもの

  • 薬物や医療機器

  • 違法なチケットやサービス

  • 動植物・動植物の器官・動物の狩猟道具

  • ソフトウェア・ツール

  • 機器の違法な取得と違法な使用を伴うもの

  • 行政規制に違反するもの・許可なく取引に適さないもの

  • 仮想カテゴリー(オンラインゲーム・通貨・宝くじ・チケット・サービス)


Shopeeにおける越境EC販売では、「個人輸入」を超える取引は禁止されています。また、国ごとに出品禁止商品は異なるため、ターゲット国の法規制などにも注意する必要があるでしょう。


Shopeeを越境ECに活用する7つのメリット

ここからは、Shopeeを活用した越境EC参入のメリットについてみていきましょう。


  1. 東南アジア6ヵ国に物販進出可能

  2. 日本国内から出店・出品・発送が可能

  3. 初期費用・維持費用無料

  4. 販売手数料とリスティング手数料が無料

  5. 多言語対応・複数の決済方法が選択可能

  6. 店舗管理に特化したツールや分析ツール

  7. 万全な物流対策


東南アジア6ヵ国に物販進出可能

Shopeeでは、先述した東南アジアの6ヵ国へ同時に物販進出が可能です。東南アジア各国での市場特性に合わせた展開が容易になるため、同じ商品を複数の国へ一斉に販売できるメリットがあります。


海外進出をおこなう場合、ターゲット国を増やすごとに複数の言語や通貨に対応するのが一般的です。そのため、現地の専門知識がなければ複数国での展開は難しいですが、Shopeeならその手間を軽減できます。ただし、新規出店時には取引先が台湾・シンガポールに限定されるため、注意が必要です。


日本国内から出店・出品・発送が可能

Shopeeは日本国内から出店・出品・発送が可能であるため、越境ECとして最適なプラットフォームです。海外に直接出向かずに日本から東南アジア市場へ参入でき、既存の流通販路を活用してコストや手間を最小限に抑えることができます。


初期費用・維持費用無料

Shopeeは初期費用や維持費用が無料であるため、新規参入のハードルが低く、リスクを最小限にして東南アジア市場に参入できます。多くのモールでは出店時に初期費用や月額費用が発生し、オプションサービス利用料が必要になることも多いですが、Shopeeではこれらの費用は発生しません。


販売手数料とリスティング手数料が無料

Shopeeでは、販売手数料とリスティング手数料も無料です。固定費や変動費が発生せず、場合によっては広告費も削減できるため、コストを抑えて東南アジア市場での越境EC運営が実現できます。


多言語対応・複数の決済方法が選択可能

多言語対応と複数の決済方法が選択可能な点も大きなメリットです。Shopeeでは「英語・中国語・ベトナム語・タイ語・インドネシア語」など、対応国に合わせた言語でサービスが提供されます。そのため、出品者も購入者も言語の壁を感じることなく利用できるのが利点です。


また、クレジットカード・デビットカード・銀行振替・ATM支払い・アリペイなど、多様な決済方法が用意されているメリットもあります。ユーザーにとっても利便性が高く、国際的な取引がスムーズにおこなえる環境が整っているのが特徴です。


店舗管理に特化したツールや分析ツール

Shopeeでは、出品登録や売上・注文数の確認が簡単にできる、店舗管理専用ツールが無料で提供されています。また分析ツールも充実しており、商品閲覧数やショップ訪問者数、リピート率などのデータを細かく分析できるのが特徴です。


このデータを参照すれば、どの商品が人気か、ショップにどれだけの訪問者が来ているかを把握できるため、販売戦略の構築に大いに役立つでしょう。データを活用して商品の改善やキャンペーン施策をおこなうことで、売上向上につながるPDCAサイクルが回しやすくなります


万全な物流対策

Shopeeは、越境ECにおいて物流面でも万全な対策を施しています。事業を展開している各国で信頼性の高い運送会社を選定し、商品の迅速かつ安全な配送を実現しているのが特徴です。


また、Shopeeでは送料補助システムを導入しており、購入者は通常よりも低コストで商品が受け取れます。特定条件下で送料が無料になる仕組みもあり、購入者の心理的負担を軽減し、注文のハードルを下げる工夫を施しているのです。


Shopeeを使った越境ECの勝ち筋

ここからは、Shopeeを活用した越境ECの勝ち筋を紹介していきます。


  1. 現地の顧客ニーズを把握する

  2. 競合対策をしっかりおこなう

  3. ターゲット国の法規制に注意する

  4. 顧客との直接取引を活用する

  5. 出品代行サービスを活用する


現地の顧客ニーズを把握する

消費行動は文化や社会経済的要因に大きく影響されるため、国ごとに異なる傾向があります。ターゲット国の市場や文化を理解し、適切にローカライズすることで、現地の消費者に訴求しやすくなるでしょう。市場調査や現地調査を通じて、現地で注目されているトレンドや日本商品を把握し、販売戦略に活かすことが大切です。


競合対策をしっかりおこなう

Shopeeは日本の事業者が参入しやすいプラットフォームであるため、国内の事業者同士が競合する可能性も大いにあります。そのため、価格競争が発生しやすいカテゴリでは、送料や商品の価格をいかに抑えるかが重要です。


事前に入念な調査分析を行い、競合他社との価格差を把握しつつ、コストカットの方法を模索することで、利益を確保しながら競争力のある越境ECを実現することが求められます。


ターゲット国の法規制に注意する

Shopeeを使った越境ECでは、ターゲット国ごとの法規制にも注意が必要です。各国の関税や輸出入の禁制品を把握し、自社商品が合法的に販売できるか確認しましょう。関税を理解していないと予想外のコストが発生する可能性もあります。また、Shopeeの販売・出品ルールに違反するとアカウント削除などのリスクがあるため、最新の規制やルールを遵守することが重要です。


顧客との直接取引を活用する

越境ECでは、プラットフォームを挟まずに顧客と直接取引・対応できるシステムを上手く活用することが重要です。直接取引によりリードタイムを短縮し、顧客の疑問や要望に迅速に対応することで、顧客満足度を高めることができます。


一般的なECプラットフォームでは仲介業者を経由するため、レスポンスが遅くなりがちですが、Shopeeではこのようなリスクを避け、スムーズなコミュニケーションが可能です。


出品代行サービスを活用する

出品代行サービスを活用することで、効率的に事業を進められるケースもあります。とくに、自社で出品作業をおこなうのが難しい場合や、リソースが不足している場合には有効です。


出品代行サービスでは、店舗登録や商品の登録作業を外注でき、国内業務を優先しながらも越境ECを展開できるメリットがあります。出品のノウハウがなくてもスムーズに進行でき、外注範囲を自社の状況に応じて調整できるので、社内で対応できる範囲を予め検討しておくといいでしょう。


Shopee越境ECに関するよくある質問

最後に、shopeeの越境ECに関するよくある質問を紹介します。


  • 東南アジアにおける越境ECの市場とトレンドは?

  • ベトナム越境ECの人気Eコマースはなんですか?

  • マレーシア越境ECの現状やトレンドについて知りたいです。

  • インドネシア越境ECの勝ち筋を教えてください。

  • タイの越境ECや物販ビジネスにおけるコツが知りたいです。

  • シンガポールの越境ECの現状を教えてください。


東南アジアにおける越境ECの市場とトレンドは?

東南アジアにおける越境ECの市場規模やトレンド情報は、以下の記事で解説しています。

【東南アジア越境EC】各国のEC市場規模と現状|主要プラットフォームと勝ち筋をご紹介


ベトナム越境ECの人気Eコマースはなんですか?

ベトナム越境ECの現状や人気プラットフォームについては、以下の記事をご覧ください。

【2024年版】ベトナム市場の越境ECで人気プラットフォーム4選を紹介


マレーシア越境ECの現状やトレンドについて知りたいです。

マレーシア越境ECの現状やトレンド情報については、以下の記事で解説しています。

【2024年版】マレーシアの越境EC市場の現状|規制や税制も解説


インドネシア越境ECの勝ち筋を教えてください。

インドネシアの越境ECにおける勝ち筋や人気プラットフォームは、以下の記事で解説しています。

インドネシアでの越境EC5選!インドネシア市場での勝ち筋とは?


タイの越境ECや物販ビジネスにおけるコツが知りたいです。

タイ越境ECの勝ち筋とおすすめのプラットフォームは、以下の記事を参考にしてください。

タイのおすすめ越境EC4選!タイの物販ビジネスの勝ち筋とは?


シンガポールの越境ECの現状を教えてください。

シンガポールにおける越境ECの市場動向は、以下の記事で解説しています。

【2024年最新版】シンガポール越境ECの実態!市場動向や人気サイトランキングを大公開


Shopeeを活用した越境ECを成功させたいならTheDigitalXまでご相談ください

越境ECは、日本に拠点を置いたまま、効率的に海外市場に進出できる点が大きなメリットです。さらにShopeeは初期投資費用や維持費用がかからないため、参入ハードルが低く、コストを抑えて効果的に市場展開できます。


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