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2025年1月16日

ローカライズでグローバルマーケティングの成否が決まる!成功に導くポイント4選

グローバルマーケティングにおいてローカライズは極めて重要な役割を担っていますが、具体的にどのような施策を講じれば良いのか、不透明な部分があります。


普段、日本で生活している私たちにとって、海外は異国の地であり、さまざまなものがイメージにしにくいため、ローカライズについて理解しにくいのはある意味で当然のことです。


そこでこの記事では、グローバルマーケティングのプロフェッショナルの視点で、ローカライズについて解説していきます。


ローカライズの概要、そして成功に導くポイントを4つに絞って解説していくので、参考にしてください。







ローカライズとは?


多くの方は、ローカライズを「製品やサービスをターゲットエリアに最適化すること」だと考えています。


確かに、これもローカライズの一部ではありますが、すべてではありません。


ローカライズとは、





上記のような、「ビジネスに必要なあらゆること」をターゲットエリアに最適化することを指します。


ローカライズの具体例:マクドナルド


ローカライズの概要についてより理解を深めるために、ここでは世界で最も成功しているファストフードチェーン「マクドナルド」について見てみましょう。


製品のローカライズ


マクドナルドの製品のローカライズは非常にわかりやすいです。


  • てりやきマックバーガー

  • サムライマック


こうしたメニューに代表されるように、日本人に適したメニューを開発し、最適化を進めています。


ブランディングのローカライズ


マクドナルドのブランディング
出典:(https://www.mcdonalds.co.jp/sustainability/people/)

アメリカにおいて、マクドナルドは「低価格で味や接客はそこそこ」といったイメージを持たれています。


一方、日本では店内をおしゃれなカフェのような雰囲気に仕上げ、スタッフの教育にも熱心に取り組み、安心して過ごせる場所というイメージを定着させています。


マーケティングのローカライズ


マーケティング面では、デジタルマーケティングの「顔」でもある、公式Webサイトを見れば違いが一目瞭然です。


【アメリカの公式Webサイト】


マクドナルドのアメリカの公式サイト
出典:(https://www.mcdonalds.com/us/en-us.html)

【日本の公式Webサイト】


マクドナルドの日本の公式サイト
出典:(https://www.mcdonalds.co.jp/)

ご覧のように、アメリカでは白を基調とした非常にシンプルな印象ですが、日本は期間限定メニューを打ち出し、カラフルに仕上げています。


日本のWebサイト、広告は色を複数使い、ポップに仕上げるのがセオリーなので、このような違いが生じているのです。


参考:海外の広告は日本とどう違う?参考にしたい海外広告6選




ローカライズでグローバルマーケティングを成功に導くポイント4選


まずはマクドナルドの例を通して、ローカライズのイメージを持っていただきました。


ここからは、ローカライズの具体的なポイントについて、下記の4点を解説していきます。


  • ターゲットエリアのリサーチを行う

  • 日本とターゲット国の違いを理解する

  • マーケティング戦略をターゲットエリアに最適化する

  • トランスクリエーションで質の高い翻訳をする


ターゲットエリアのリサーチを行う


ターゲットエリアのリサーチは、ローカライズを実施する上で欠かせません。


漠然とリサーチを進めるのではなく、下記のフレームワークを用いることで効率的かつ効果的にリサーチを進めましょう。


【PEST分析】

  • Political:政治的要因

  • Economic:経済的要因

  • Social:社会的要因(文化、人口など)

  • Technological:技術的要因(インフラ、ネット環境など)


【STP分析】

  • Segmentation:地理、人口、心理、行動などの観点で細分化しセグメントを作成

  • Targeteing:自社に最適なセグメントを決定

  • Positioning:自社のブランドコンセプトを決定


イメージとしては、まずPEST分析でターゲットエリアの特徴を掴み、その後、STP分析でターゲットエリアに自社を最適化していく流れです。

日本とターゲット国の違いを理解する


ターゲットエリアについてリサーチをした結果、日本との違いが浮き彫りになるはずです。


この違いを理解し、マーケティングに落とし込んでいくことも求められます。


  • 言語

  • 文化

  • 宗教


マーケティングの観点から注目すべき違いは、上記の通りです。


たとえば、言語の違いは、マーケティングに大きな違いをもたらします。


「Web検索」という観点で見ると、「スマートフォンの使い方」について検索するとき、日本語と英語圏では下記のような違いが存在しています。


  • 日本:スマホ 使い方

  • 英語圏:how to use smartphone


ご覧のように、日本語はワードクエリ、つまり単語を使ったキーワードで検索しますが、英語圏では文章クエリ、つまり文章、または文章に近いキーワードで検索することが多いです。


このような言語の違いに代表されるように、エリアや言語としての違いが与える影響を正確に評価することで、より質の高いローカライズが可能です。



マーケティング戦略をターゲットエリアに最適化する


マーケティング戦略のローカライズは、グローバルマーケティングにおいて極めて重要です。


  • 広告媒体

  • 海外SEO

  • SNS


上記3点のローカライズについて、詳しく見ていきましょう。


広告媒体


ターゲットエリアで用いられる広告媒体のシェアを把握することは非常に重要です。


日本でもすでにデジタル広告の広告費が従来型のテレビを追い抜いていますが、海外ではさらにデジタルシフトが進んでいるケースがあります。





ターゲットエリアの広告シェアを紐解いて、上記のうち効果的な広告手法を取り入れましょう。


海外SEO


Webサイトやコンテンツを用いたマーケティングを実施する場合、海外SEOについて把握しておくことが求められます。





こういった点が日本のSEOとは大きく異なるため、ターゲットエリアに最適化してSEOを実施することが大切です。


参考:【2024年版】海外SEO対策とは?日本SEOとの違いを踏まえて解説





SNS


SNSを活用した海外向けのマーケティングでは、ターゲットエリアで使用されているSNSについて知ることが求められます。


そして、SNSを使ってどのようにマーケティングを実施するのかを検討しましょう。





SNSで実施できる施策は上記の通りですが、いずれも「現地ユーザー」について熟知しておく必要があります。


SNSは競争力が高いレッドオーシャンなので、日本国内の海外特化のマーケティング会社、もしくは現地のマーケターと連携を取るのも選択肢の一つです。


参考:【2024最新版】海外向けのSNSマーケティング戦略を3ステップで解説


「トランスクリエーション」で質の高い翻訳をする


ローカライズに欠かせないのが「翻訳」ですが、いわゆる「直訳」でもなく「意訳」でもない、「トランスクリエーション」と呼ばれる翻訳手法が効果的です。


トランスクリエーションとは、単に言語や文脈の観点だけでなく、文化や価値観など、そのエリアの国民の深い部分に焦点を当てた上で翻訳をすることを指します。


トランスクリエーションに成功している企業の恒例としてあげられるのが「Apple」です。


Appleの主力製品iPhoneは、アメリカで下記のようなキャッチコピーがつけられています。


【アメリカのApple:iPhone 15 Proのキャッチコピー】


Titanium.So strong.So light.So Pro.


アメリカAppleのiPhoneのキャッチコピー
出典:(https://www.apple.com/)

直訳すると、「チタン。とても強い。とても軽い。とてもプロ」となります。


では、Appleはこれをどのように日本語に訳し、トランスクリエーションしているのでしょうか?


【日本のApple:iPhone 15 Proのキャッチコピー】


チタニウム。この強さ。この軽さ。これぞ、Pro。


日本AppleのiPhoneのキャッチコピー
出典:(https://www.apple.com/jp/)

ご覧のように、直訳とは比較にならないくらい、訴求力の高いキャッチコピーに仕上がっていることがわかるはずです。


そして、このような質の高い翻訳は、単に言語に焦点を当てるだけでは実現できず、ターゲットエリアについて熟知しておく必要があります。



まとめ


ローカライズはグローバルマーケティングに欠かせない、極めて重要な要素です。


ターゲットエリアのリサーチを進め、違いを理解し、最適化を進めていくことが求められます。


ローカライズやグローバルマーケティングについて興味があるお客様は、ぜひ私たち「The Digital X 」にお任せください。


10を超える対応言語、そして30社を超える支援実績によるグローバルマーケティングのプロフェッショナルの観点から、誠実かつ的確にサポートをさせていただきますので、お問い合わせにてお待ちしております。



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